さいたま小景

庭にも出られないし、雨だし、今日は気分を変えて白と黒の世界で。

僕が住んでいるのはさいたま市中央区である。合併前は与野市といった。

これといって人に自慢出来るものはない。目に入るのは歯医者と美容院と幼稚園とコンビニくらいである。あとはひたすら家、家、家。
さいたまの人は他県の人に自慢されて目を輝かすのに慣れている。足元に何もないから常にミーアキャットみたいに背筋を伸ばし、首を伸ばしてレジャーをサーチしている。「楽しみ」を求めている。
でもいつも何かを羨んでいる割には湿度がなく、裏表もない。色彩としてパステル調であり、気分はいたってニュートラルである。
要するに満たされている。
不満だから外に首を伸ばすのではなく、きっとよその県の人よりほんのちょっと貪欲で、好奇心が旺盛で、ゆったりしているだけなのだ。

都会は時間の流れるのが早い、とよく言われるが、埼玉でそう感じたことはない。
いずれも埼玉が舞台の「らきすた」や「クレヨンしんちゃん」に見られるように、ここにあるのは刺激的な出会いや事件ではなく、平々凡々と続く「永遠の日常」である。

僕は二十歳前後で千葉からさいたまに越してきた。色々なアルバイトをして、色々な職場で「来週から来なくていいよ」と言われた。きっと態度が模範的過ぎたのだろう。
それでも優しい人のほうが多かった。蹴っ飛ばした石ころまで柔らかかった。
僕は甘ったれの勘違い野郎だったので、そういう日でさえ埼京線のホームに上ってむしろ堂々と、すがすがしささえ覚えながらイヤホンから甲高いギターやシンバルの音を周囲に撒き散らしていたものだ。
どの角度から見ても負け犬だった。
中浦和で、武蔵浦和で、戸田公園で、浮間舟渡で、赤羽で、池袋で、負け犬だった。
でも負け犬という言葉が好きだった。

「観光通過県」という言葉を最近知った。集客力のある観光地の途中にあるものの、立ち寄ってもらえずひたすらスルーされる県のことだ。
日光東照宮の途中の埼玉、東京見物の途中の埼玉、ディズニーランドの途中の埼玉、富岡製糸場の途中の埼玉。
しかし「脱・観光通過県」などと喚いて見たところで、大半の埼玉県民には届くまい。とうの埼玉人が自分の県をさっさと素通りしたいと思っているのだから。
しかし不思議なことに埼玉県民は埼玉が好きなのである。
何もないのに、好きなのである。そして「ないなら何か作ろう!」「発掘しよう」という気概も乏しいのである。日本最大の温室とか、関東一のイルミネーションとかを目指すより、日本最大のショッピングモールを作ってしまう国柄である。(越谷レイクタウン)
そのほとんど享楽的といってもいいオプティミズム(楽観主義)、幸福すぎる県民性が織り成す日常を描いたのが「クレヨンしんちゃん」であったわけだが、これは実際に住んでみないと分からない。

・・・・とまあ、そんな訳で僕も埼玉が好きである。越してくる前は何の印象もなく、どちらかというと、ガサガサした、暗い、空の低い街を想像していた(海がないせいだろう)が、実際は意外に開放的で、のんびりしている。案外、海辺のリゾートタウンなどのほうが閉鎖的で息苦しかったりするかもしれない。
埼玉小景、でした☆
....(*・∀・*)ノ

ふぅ~。。。園芸の出来ないウィークデーはこうやって一輪の花も出てこない記事になってしまう。m(__)m
「庭にいます」じゃなくて「庭にいません」だよ。

あ、これはうさぎさんがくれたトウガラシのバスケットと月桂樹。「料理に使って下さい」って言われてたけど勿体無くて使えませーん(笑)

しとしと雨の中、一瞬だけ庭に出た。

やっぱ色がある方が落ち着く。。。

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2015.11.18 | | 未分類(日常、随筆)

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yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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