うちのツーロ

通路の片隅でひっそりもえていたのはミソハギだった。

とうに花も終えて、種も落として、最後の一葉までも徐々に眠ろうとするその一瞬。

スロープの手すりにおなか乗せて、前かがみでズームする。
遠い鳥たちのさえずりと一緒に、たゆたふ。
風。
うつろい。
午睡。

いろいろな花が目をつむる。
小さくなってゆく。
枯れてしまう。
あるいは
根っこだけになる。
君は言う
「また来年会いましょう」
実は僕は、君がここで咲いていたことさえ知らなかった。
僕は何も知らない。自分の庭なのに。
「そんなものよ」
下でバイクが止まって、白いヘルメットが駆けて来る。
「書留です」
僕はサインする。
ずっしり重い現実を手に持って。
でもそれらが、明日を作るのだ。
毎日は忘却と発見の回転扉。
恋を投げ入れると
爆発する。
僕は往ったり来たりして、
草をむしる。
花の中にかがんで
草をむしる。
ゆっくり季節が
滑ってゆく。
動く歩道みたいに、
通路が回っている。

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2015.11.05 | | 園芸コラム

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yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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