国際ガーデンEXPOで感じたこと

「国際ガーデンEXPO」なる催しがあることを奥さんがどこかで聞きつけ、僕に教えてくれた。会場は幕張メッセだという。
3日間開催している内の、僕らは最終日に行くことにした。
商品を展示して取り引きしたり商談したりするのが主な目的の展示会だから、商売をしていない人、園芸業界と無関係の人は入れない。
当日はあいにくの雨。


入り口付近の様子。出展企業の関係者、招待客、園芸関係の会社の社員らしき人たち、出版社などなど、とにかく色んな人が行き来していた。

受付で名刺を渡し、パスをもらう。僕は「その他業界関係者」。うん、この中途半端感、まさにその通りだ。

会場は道具・工具類を扱う「道工具・作業用品EXPO」、花卉産業、園芸資材の「フラワーEXPO」、「ガーデンEXPO」、農業資材の「農業資材EXPO」、未来型農業の商品を展示する「次世代農業EXPO」とに分けられる。それぞれのブースは繋がっており、行き来できる。

人もたくさん来ていたし、テレビ局のクルーも来ていたし、出展数も多かった。海外の企業も展示していた。
でも、足りない。全然足りない。
面白くない。
花関係にしても農業系にしても、展示の方法に工夫がなく、また商品の売り込みにエンターテイメント要素、ショウ的要素を取り入れている企業も少なく、ただ座ってるだけ、ただビデオを流してるだけ、立ち止まったらパンフを配り、展示の説明をする・・・という企業がほとんどだった。
断っておくと、来場している人の多くはガーデナーではないし、園芸愛好家ですらない。展示している側も同じで、OLさんや営業マン、メカニック担当の人、もしくは通過儀礼的に連れてこられた新入社員など。
あくまでビジネスライクな展示会だからだそれはいい。
しかしそれならばもっと人の心を掴もうと汗をかく企業があってもよかった。足を止めさせよう、是が非でも我が社の名前を記憶してもらおうと創意工夫する会社があってもよかった。園芸雑貨の会社にしても次世代農業の会社にしても、そういう姿はあまり見なかったように思う。
確かに、業界そのものが停滞している、開発すべき製品がなくなってきている、ニーズが飽和状態というのもあるだろう。このエキスポ自体がマンネリ化している面もあろう。
しかし僕は別にゲームショーやモーターショーのように技術革新を肌で感じよう、未来を先取りしようと思ってきたのではない。恐らく僕以外の人たちもそうだろう。
本気で商談をしに来ている人だって少数なはずだ。その証拠に各ブースに設けられている「商談席」は空席ばかりだった。
いくら業界関係者のみといったって、やはりみんな興味本位、物見遊山なのである。
翌日会社に戻って上司に幕張で見聞きしたことを報告するとき、スマホをタップして「これ、部長にも見せたかったですよ」と言えるもの、女性社員が「かわいー」と寄って来てくれそうな絵、そういうものを求めているのだ。もしくはSNSなどで「こんなのあったよ」と紹介したくなるようなもの、そこでしか見られない物やアイデア、工夫、体験・・・。
それから、今までの価値観から逸脱したような、新しい「スタイル」「思想」を提案することも大事だ。
しかし僕が見た限り、ガーデンEXPOやフラワーEXPOは単なる気取った園芸店の雑貨コーナーと大差なかった。僕が園芸店めぐりで「何も感じなかった」と書くようなお店の仕入れ担当者が集まって名刺を交換しているのを見ているだけ。そんな感じだった。
マーケットじゃないから基本的に財布を出して物を買って歩く、という場所ではない。しかし一部の店では値札をつけて割引価格で売っていて、結局、女性たちはそういう場所に群がっていた。
あまりに内容が薄いので、「消費」という「経験」をして少しでもここに来た意義を持ち帰りたいというわけだ。
この調子じゃ、園芸界の明日は暗いな。

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2015.10.19 | | 行ってみた

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Author:yuhei
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