奥さんの味

ぬか漬けに挑戦して40日ほど経った。あれ以来きゅうりのぬか漬を食べない日はない。ちょうど菜園のきゅうりがガンガン実をつけ始めたので、収穫しては漬けて・・・の繰り返し。同じようにナスも漬けている。
最初こそ僕がぬかに手を突っ込んでかき回していたが、今となっては僕は食べる専門で、ひたすら奥さんが漬けてくれている。
最初の1週間はなんか酸っぱかったり、逆に漬けすぎてブヨブヨになっちゃったり上手く行かなかったが、3週間もするとぬかが落ち着いてきたのか漬物らしい味になってきた。
奥さんが漬けるようになったのは僕がかき回すのを忘れるからだ。ぬかは一日に一回はかき回さないとカビが生える。
しかしこれは二人でやる作業ではない。
調子のいいことを言うようだが、ぬかはパンと同じで愛の宿る食べものである。奥さんに全部任せているからこの味になったと僕は確信している。これはうちの味であり、奥さんの味である。ぬかは「僕たちの味」にする必要はない。しても上手く行かない気がする。
うちの奥さんはケーキもパンも焼くが、僕は手伝わない。
男がしゃしゃり出てみなよ、ただでさえ狭いシンクがビリヤード台みたいにガチャガチャになるぜ。
そもそも「お菓子作り」というのは女性にとってはちょっとしたイベントであり、息抜きであり、「自分との戦い」でもある。
前はちょっと硬かったから今度はもう少しオーブンの温度を低くしようとか、今度は新聞紙の型枠で焼いてみようとか、彼女は彼女で色々考えているのだ。そして生地をこねるときは心を空っぽにしてストレスフリーの世界に誘われたい。
よく知りもしないのに男が口を出すべきではない。
美味しいクッキーが食べたいなら男は黙って祈ってろ。
甘い香りが鼻先をかすっても油断するな。
冷凍のギョーザを焼いてんじゃない、お菓子作りはニオイほど甘くはない。オーブンから出して常温で冷まして1時間してもキッチンから奥さんの悲鳴が聞こえてこなかったら完成だ。
って・・・別にいま奥さんが何かを焼いてくれているわけでもなんでもない。このあいだヨーグルト味のケーキを焼いてくれたが。
僕がぬか漬けにノンタッチになった経緯を言い訳がましく語っているだけだ。
そういう訳で、今では冷たい麦茶でぬか漬けの冷やし茶漬けを食べるのが楽しみになっている。進んで漬けてくれる奥さんには感謝している。

時間が経ってから成功したと分かる・・・という点ではこの奥さんの寄せ植えもそう。

最初はイマイチな出来栄えだったのだけど、時間が経って「らしく」なってきた。
そういえばこの卵色のプランター、スイーツっぽいね。
「Tomorrow is always fresh」(明日はいつも新しい1日)と書いてある。
「赤毛のアン」の一節です。

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2015.07.18 | | 未分類(日常、随筆)

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