僕の園芸ビギンズ

「もう暑い暑い言うの止めよう」と心の中で自戒しながら庭に出る。
「あっつ!」
焼き鳥屋の換気ダクトがどんなものか知らないがこの暑さは焼き鳥屋の換気ダクト並だ。
埼玉ではもう10日近く(もしくは以上?)雨が降っていない。おかげで雑草の伸び具合もヤブ蚊の数も減った気がする。それはそれで助かるが、気温35度の中さすがに「ガーデニングしましょ」という気分にはなれない。
それでも日曜日には奥さんがトウモロコシを撤去し、その後僕が土をほじくり返して堆肥を入れ直し、「夢のコーン」の種を蒔いた。1時間ほど草むしりもした。

やっている最中はあまりの暑さに音を上げたくなるが、すべて終わって木陰に腰を下ろしたとき、その日をちゃんと生きた実感が疲労の中に光っていて、気分は爽快である。
これが園芸の醍醐味だろう。
数年前まで、「園芸なんか下らねえ」と思う機会さえないほど園芸にまったく興味関心がなかった僕が、こうしてたかが庭のために大汗を流しているんだから人生とは不思議なものである。
思えば子供の頃、母の日に花を贈りたくなったので花屋に行って花を買いに行った。花束を見た母は喜んでくれたが、大人になってから知った。あれは仏花だったんじゃないかと。菊の花が混ざっていた記憶があるのだ。しかも一度やったら喜んでくれたので二回くらいプレゼントしちゃった。
まだ十代の終わり、エアコンもない傾いたアパートの一室でギターかき鳴らして「宅録」(自宅録音)にいそしんでいた頃、ふと野菜を作りたくなってベランダにミニトマトとピーマン(だったかな)の苗を植えた。鉢植えだったか露地栽培だったか覚えてない。どっちにしてもヘビメタ聴きすぎて脳みそ溶けたIQの低いロック馬鹿のやることだから結果は見えている。苦土石灰?はあ?肥料?はあ?追肥?はあ?脇芽かき?ナニソレ?
収穫できたのはたったの1果。それが僕の家庭菜園初体験であった。
奥さんが勤め先の人から「月下美人」という花をもらってきたこともあった。今ならちょっとネットで調べてしかるべく管理・栽培をする自信があるが、その頃はネットはあってもこっちの価値観が「花よりロック」「花より映画」「花より生活(費)」だったもんだから知らぬ間に枯れてしまった。
枯れても構わないと思っているから枯らす。他にもっと重要なことが生活上にあったのだろう。人生にchapter(章)があるとすれば、その頃は花や庭など必要のない時期だったのだ。
いまは庭が大事だ。庭のない生活というのはちょっと考えられなくなってきている。それもこれも4年半前に庭のある家に引っ越したせいだが、こんなに自分と園芸が「適合」(?)するとは思わなかった。
次の次の、そのまた次のchapterでも僕の生活に園芸は残っているだろうか。
こんな暑さが続かない限りは、大丈夫。

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2014.08.04 | | 園芸コラム

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Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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