日本サッカーの奴隷根性

うちの奥さんはサッカーが嫌いである。観ていると人間不信になりそうだという。言いたいことはよく分かる。サッカーほど卑劣でアンフェアで教育に悪いスポーツはない。主審の目を盗んで蹴っ飛ばす、暴言を吐く、ユニフォームを引っ張って転ばす、噛み付く、背中に飛び膝蹴りを食らわして相手の背骨を折る。守るため、点を取るためなら何でもありだ。笛を吹かれ、降参のポーズをとりながら首を横に振って潔白をアピールする姿も醜い。とても醜い。
「人間ってこんなに平気で嘘つけるんだって思うよ」
付き合いで一緒に観ているうちに、ただでさえ嫌いなサッカーがさらに嫌いになったようだ。
僕は毎日のように持論を展開して奥さんのサッカー観を丸くしようと努力しているのだが、それが水泡に帰すような試合を見てしまった。
準々決勝「オランダ対コスタリカ」戦である。
試合自体は悪くなかった。
シミュレーション(フリーキックを得るためにわざと転んでみせる審判を欺く行為)が大好きなロッペンも目に余るほどではなかったし、賄賂のニオイが漂うジャッジが連発されたわけでもなかった。むしろ気迫に満ちた、熱い試合だった。その証拠に、結局延長戦でも決着が付かず、どうにかこうにかPK戦でオランダがコスタリカを下した。
最悪だったのは解説である。
TBSで放送されたその試合の解説者は元サッカー選手でサッカー解説者の金田喜稔(のぶとし)と元Jリーガーの小倉隆史。この二人は試合開始から終了まで、オランダを持ち上げ、コスタリカをカス扱いし続けた。
特に金田喜稔が酷い。というかキモイ。
オランダの選手がシュートを打つたびに大げさに歓声を上げ、外れれば「うわあ」とデカイため息をつく。後半、エースのシュナイデルのフリーキックがゴールポストに当たって外れたときなどは相方の小倉に「狙える?ねえ、あれ、狙える?この流れで自分で狙えちゃうんだ!うへー」と発狂寸前。オランダ代表のFWカイトがよっぽどお気に入りなのか「カイト、まだ走れるんだからスゴイよね!彼だけ動き鈍くならないんだ!元気だよね!」とおだて上げる。それを試合中に十回くらい言うのである。カイトカイトカイトカイト。
コスタリカの選手だって120分間走りっぱなしである。
むしろこの試合は格下相手に二時間もボールを支配しながら1点も決められなかったオランダの決定力不足を指摘するべき試合であり、コスタリカのラインコントロール(守備陣が上がったり下がったりすることでオフサイドを誘い、敵チームに攻めにくくさせる技術)を賞賛する試合であった。また、スペインを5対1で破ったオランダ相手に無失点で試合を進めている彼らの冷静さや相手チームを分析する力にも驚かされた。
それに、オランダしか眼中にないこのアホな解説者二人は気付かなかっただろうが、コスタリカは隙あらばゴールを狙っていた。シュートの本数自体は少なかったが、唸らせるようなシーンは何度もあった。守備だけしていたわけじゃない。それを金田は延長戦に入る前の休憩時間帯で、こう吐き捨てた。
「コスタリカはPK戦狙い」
「(延長戦内で)決めきりたいのはオランダでしょう」
まるでコスタリカが実力では適わないとみて守備を固め、退屈なサッカーをしているとでも言いたげである。個人技でもスピードでもパス精度でも上回る相手と試合をしているのだから守備勝ちになるのは当然である。それにコスタリカを批判するなら、PK狙いは「転び屋」のロッペンも同じだろう。
でもオランダがどんなに姑息なことしてもそれは「戦術」で、コスタリカがやると「試合放棄」。
コスタリカはお世辞にもサッカーの強い国とは言えない。ワールドカップの最高成績は90年のイタリア大会におけるベスト16進出だ。優勝オッズも2501倍と32国中31位である。そんな国がイタリアやウルグアイ、イングランドといった強国が居並ぶD組、いわゆる「死のグループ」を首位で突破し、ベスト8まで勝ち残るなんて誰が予測できたか。だから「ダークホース」と呼ばれた。
「判官びいき」の好きな心ある日本人なら「コスタリカ頑張れ」と思うだろう。オランダなんか決勝リーグ常連なんだから応援するまでもない。それに相手はあのオランダである。サッカーは強くても民族としては最低だ。
16世紀、バンテン王国(今のインドネシア)に胡椒を売ってくれないかと頼んだが断られ、じゃあ、と住民を殺して強奪し、国に持ち帰るようなヤツラだ。その後、日本がオランダを蹴散らしてインドネシアの独立を促すまで、インドネシアはオランダを肥やすためだけのファームにされ、住民は強制的にコーヒーやタバコを栽培させられ続けた。
日本がアメリカに降伏するとハエのようにまたインドネシアに戻ってきて、再び植民地支配しようとしたら、日本軍のおかげで強くなっていたインドネシア軍に返り討ちにあって逃げ帰った。オランダ人とはそういうダッサイ民族である。
それだけでもコスタリカを応援する理由としては充分すぎるものだ。
結局、コスタリカはPK戦に敗れた。PK戦での決着が一番納得が行く。ブラジル対チリ戦もそうだったが、お互いに消耗しきった上での決着は、後腐れのない、清々しい感動をもたらしてくれる。両チームともに拍手を送りたくなる。
そういう貴重な感動を、この中継では解説者が奪い、穢した。
オランダの勝利が決まった瞬間の金田の絶叫。
「ナニこいつ、超キモイし、ムカムカするんだけど」
奥さんはさらにサッカーが嫌いになった。
強い国を弱い国が負かすところに夢があり、面白みがあり、スポーツの奥深さがある。金田よ、お前にみたいに尻尾振ってロッペンのスパイクを舐めるようなヤツが日本のサッカー界にいる限り日本は永久に強くならん。
新監督に今度は南米の有名監督を招聘しようという動きも、案外そんな金田的な奴隷根性から来るものかもしれない。

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2014.07.09 | | 未分類(日常、随筆)

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