にわかサッカーファンの曖昧な記憶力

海外サッカー好きの兄の影響で、小学生の頃は自分も一丁前に海外サッカーに夢中であった。勉強は全く出来ないのに外国の選手の名だけは一回聞いただけで覚えられた。バルデラマ、バティストゥータ、デルピエロ、カンポス、ドゥンガ、ロマーリオ、ベルカンプ、マテウス、デザイー、ロベルト・バッジオ・・・。
それが、である。
最近は選手の名前がなかなか覚えられない。
まあ、中学以降ずーっとサッカーから離れていたのでブランクはある。そのブランクを埋めようと先日、同僚のA君に欧州チャンピオンズリーグの決勝をビデオに録画しておいてもらって観た。今年の決勝は「レアル・マドリード」VS「アトレティコ・マドリード」。両方ともマドリードのクラブチームで優勝を争った。
この試合は本当に難解だった。試合の内容が、ではなく、実況が口にする固有名詞がである。人名、チーム名、地名が頭の中でごちゃごちゃになって、理解するまでにだいぶ時間がかかった。「アトレティコ」というチーム名さえ一回聞いただけでは頭に入らない。「アルレティコ」「アトレスト」「アスレティック」「アンブレイカブル」。どんどん離れていく。20回くらい反芻してやっと空で言えるようになった。明らかに脳みそが劣化していると思い知った出来事だった。
でもこれは何もサッカーに限った話じゃないし、実際、ラテン語圏の言葉は難しい。
先日この世を去ったガルシア=マルケスの『百年の孤独』は物語も難解なら作中の登場人物の名前も難解。「ホセアルカディオ・ブエンディーア」だの「プルテンシオ・アギラル」とか「いやがらせか!」と突っ込みたくなるレベルだ。仕方ないから自分でコピー用紙に家系譜とイメージ図(イラスト)を書いて読み進めたくらいだ。
サッカーに話を戻すと、今年のスペイン代表はそういう意味でも「無敵艦隊」だ。
「シャビ」「ビジャ」「シャビ・アロンソ」「ファンフラン」「ピケ」「コケ」「マタ」・・・これらは選手名だが、もう名前っていうより「音」である。くわえて目鼻立ちも髪型もみんな似たり寄ったりだから誰がピケでもコケでも同じだろと思ってしまう。特徴的なのはイニエスタくらいだ。彼はいい顔をしている。うちでは「藤原正彦」と呼んでいる。
かと思えば一発で名前を覚える選手もいる。
イタリア代表のエル・シャーラウィだ。ACミラン所属だから本田圭佑の同僚である。いかにも覚えにくそうな名前なのに、すっと頭に入った。まず外見が派手だった。パンクロッカーみたいな極端なモヒカンヘアーをしていて、目立つ。その溢れ出さんばかりの「ローマンスピリット」に好感を持った。そして第二に、彼の愛称は「ファラオーネ」という。「ファラオ」は古代エジプトのあの「ファラオ」で、イタリア語で「エジプト系(移民)」を指す。彼の場合は父がエジプト人で母親がイタリア人らしい。
エジプトはカエサル(シーザー)が内乱を平定し、クレオパトラに魅せられたアントニウスが統治するなど、イタリアの歴史とは切っても切れない関係だ。そのエジプト人の血を引いたモヒカンヘアーの若者が、イタリア代表としてピッチに立っている姿は、まさに「ロマン」を感じる。古代ローマではある頃から生粋のローマ人より属州出身のローマ人が国を引っ張っていくようになったのだが、移民の増加に伴ってサッカーの世界でもローマ帝国と同じようなことが起きているのかもしれない。
そんなことに思いをはせていたら自然と名前を覚えていた。
ワールドカップ開幕まであと10日。何人の選手の名前が覚えられるかな。また、記憶に残るほどの選手にどれだけお目にかかれるか。
という訳で今日はにわかサッカーファンの曖昧な記憶力のお話でした。

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2014.06.03 | | 未分類(日常、随筆)

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