なぜそば屋にはゼラニウムが置いてあるのか(前)

僕はゼラニウムが好きだ。以前はそれほどでもなかったのだが、「ヨーロッパガーデニング紀行」という番組でパリっ子のベランダ園芸を見てから印象が変わった。というのも、ゼラニウムというのは一株ずつちびちび咲かせるのではなく、プランターにぎっちり植えて景気よく咲かせるものだということを知ったからである。少なくともフランス人はそうしているように見えた。

僕もそれに倣って自宅の庭や事務所のブロック塀などにゼラニウムを植えてみたが、パリっ子のようにうまくいかない。真っ赤に咲き誇ったたくさんのゼラニウムを出窓やバルコニーに飾りたい、と、出窓もバルコニーもない自宅の庭を眺めながら思う日々。
ある日、道を歩いていたら立派なゼラニウムを咲かせている家があった。しかしよく見ると家じゃない。古ぼけた蕎麦屋だった。別の日、車で信号待ちをしていると、またゼラニウムが目に入ってきた。今度は個人経営の寿司屋だ。年季の入った出前用のカブバイクの足元に、花は咲いていないが、かなり大きなゼラニウムが聳えていた。<
そんなことが数回続けてあり、僕は気付いた。

蕎麦屋と寿司屋には、必ずと言って良いほどゼラニウムが植えられていることに。それも駅付近の路地裏や住宅街の中にある古ぼけた個人店に多い。

たいがいは入り口の横に鉢植えにされていて、それがかなり年月を経た年代モノの場合が多い。よく見かけるのが四角い発泡スチロールの箱を鉢代わりにしているタイプだ。大きくなったから発泡スチロールに移し変えたのか、それとも幼苗から発布スチロール植えなのか分からないが、根っこが発砲スチロールを突き破って外に露出している<モンスター・ゼラニウム>を置いている蕎麦屋を見たことがある。年代モノだから強健で丈夫で、真冬でも花を満開にさせているので、イヤでも目に入ってくる。
一つ例を見て頂こう。
これは僕の事務所の近くのそば屋さん。駅に向かう道の途中にあり、前を通るたびに唸らされる。ガーデニング初心者の同僚のA君までもが「あそこのそば屋の前にあるのって・・・」と、話題にするほどの<モンスター・ゼラニウム>だ。

かなり大きい。そして真冬でもこの花つき。

勝手に接写させてもらった。。この茎の太さと本数。ここまでなるのには数年は要するだろう。

正直言って綺麗ではない。仕立ててあるというより枯れない程度に放置してあるという感じだし、園芸的にお手本にはならない。
別に僕だってこう言う風にゼラニウムを育てたいと言っているのではない。
ただ、不思議なのだ。なぜ日本中の(かどうかは知らないけど)そば屋や寿司屋にゼラニウムが植えられているのか。
美容院、レストラン、クリニック、マッサージ、ネイルサロン、カフェ・・・商店街には色々な個人経営のお店が並んでおり、軒先にプランターや鉢を並べているお店もかなりある。が、そこにはゼラニウムはない。パンジーやジュリアンの寄せ植えはあっても、ゼラニウムはない。ゼラニウムがあるのは、やはりそば屋か寿司屋、もしくは定食屋なのである。いずれも昭和から続いていそうな古い感じの店である場合が多く、比例して置いてあるゼラニウムも年季の入った年代物である。
僕の推測では、恐らく70年代後半~80年代にかけて空前の「ゼラニウムブーム」が起こり、その名残なのでは?と思うのだが、
今回は長くなったので考察編はまた次回。

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2013.01.13 | | 園芸コラム

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