集団詐欺事件~不信任案否決の裏側~

週が明け、世間は(いやテレビは)いつの間にか「大連立」「ポスト管」の話題で持ちきりになっている。これは管が退陣を前倒しするとの観測が首相周辺から相次いだのと、民主の岡田と自民の石原両幹事長が揃ってあるテレビ番組に出演し、大連立について協調路線とも言える前向きな姿勢を見せたことによる。
これで一連の「管
VS鳩山騒動」は一気に収束。「週明けにも両院議員総会の招集を求める」と豪語していた鳩山氏の出鼻は完全にくじかれた格好だ。
しかし気になるのは、管の口からは一言も「辞める」という言葉は吐かれていないということだ。「8月退陣論」が乱れ飛んでいるが、それはあくまで首相周辺の「観測」「伝聞」であって、憶測の域を出ない。いやいや、「退陣するから大連立について前向きになっているんでしょ?」と言う人もいるだろうが、これには鳩山・小沢による「管降ろし」封じと、問責決議案提出阻止(
=延命)という狙いがあるかも知れず、安易に真に受けるとまた「ペテン」にかけられる可能性がある。パフォーマンス能力にだけは長けた民主党のことだから、故意に自民党を怒らせるようなことをして「いや、こっちは連立に前向きだったけど、そちら(自民)がイヤだっていうから・・・・じゃあこのままで行くしかありませんよね」などと言い出しかねない。

 

ところで、一連の「管VS鳩山騒動」について言いたいことがある。それは大手新聞社が造反阻止に手を貸した、という信じられない事実についてだ。先週金曜日の「スーパー・ニュースアンカー」という報道番組で政治評論家の森田実氏が明かしたところによると、不信任案可決濃厚の状勢に慌てた管陣営は「総理は辞任する」という噂を一斉に流したが、その「デマ」の拡散には大新聞者の記者までが協力していたというのである。これを森田氏は(釣りの)「撒餌(まきえ)戦術」だといい、このデマによって多くの造反組の議員が「なんだ、それなら」と、「武装解除」され、そのうえで管と鳩山の会合がなされたという。↓動画参照




確かにテレビでも、
YAHOO!のニュース欄でも管が代議士会で辞任表明をする可能性があると報じられていた。見出しだけ抜き出すと、

「不信任案可決なら・・・首相、解散・総選挙の構え」(2日午前:読売)
「管首相が自主的辞任を示唆」
(2日午前:産経)

この「デマ」を他社の記者たちまでが信じたということである。もちろん国民も。代議士会が終わると「首相辞任の意向」という見出しで号外まで出た。しかしこれらはすべて嘘だった。言ってしまえば誤報だったのである。いや、誤報にされてしまったのである。森田氏はこれを「集団詐欺事件」とまで言っている。全くその通りだと思う。

しかしメディアはこの件についてはもう深く突っ込む気がないらしい。「そんなことよりポスト管は誰か決~めよっと♪」ってなもので、テレビを見る限り、報道機関としてのプライドや責任などもうどこにもない。犯罪的な健忘症である。
不信任案否決後、管は山本一太参院議員の質問に答えて「メディアがどう書こうと感知しない」と言い放ったが、これを聞いて当の記者たちは腹が立たないのだろうか?印刷所を稼働して号外まで出したのに、「俺はそんなこと言ってない」とまるで自分たちがあることないこと垂れ流したかのように言われているのだぞ。


もう訳が分からない。僕が大連立についての報道を信じられないのも無理はないだろう。


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2011.06.06 | | 政治

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