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Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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せわしないオッサンの話
今日は朝からとある資格の更新の講習会へ行ってきた。
200人くらい来ていた。
受講票を見ながら自分の番号の席へ行くと3人掛けの長机の真ん中である。
しかも両サイドばっちり着席している。それも男。若いピチピチギャルに挟まれるなら何時間だっていてやるがこれはキツイ。もっさいメンズサンドウィッチで5時半まで退屈な講義を聴いていなきゃならないなんて。。
案の定右隣のオッサンが落ち着きのない人で、やたらと動く。
なぜかそのオッサンが手をテーブルに置くたびに長机がギシッ・・と揺れる。自分と左隣の男が同じ動作をしても机は揺れない。オッサンの手の置き方がおかしいのだ。
おまけにあくびを連発する。
あくびをするのはいい。
この手の講習で眠くならないほうがどうかしている。
しかし「ふぁーあ」と口に出してする。それがいかにも品がない。だらしがない。
手で口を塞ぐなんて発想は微塵もない。
親の顔が見てみたい。
親もきっと同じあくびの仕方に違いない。
10分間の休憩になった。
会場はビルの4階である。短い休憩の間にトイレや一服しようとみんながエレベーターの前に集まる。自分は前のほうにいた。
エレベーターが来た。
10人ほど乗り込んだ。あと1人か2人乗れそうだった。
そこへあのオッサンが小走りにこちらへ向かってきた。
自分は少し嫌な気がした。
一番前にいた男がボタンに手を伸ばした。
容赦なくドアが閉まり、オッサンの意外そうな顔が閉まりゆくドアの隙間から覗いた。
数分後、自分は煙草を一本吸って今度は上りのエレベーターを待っていた。
次の講義が始まるからまたみんなエレベーターの前に集合した。
また10人ほど乗り込んだ。
ドアが閉まりかけた時、またあのオッサンがこちらに向かって小走りにかけてきた。
「どこまでも要領の悪いやつめ」と自分は思った。
オッサンの2歩手前でまた誰かが容赦なく「閉」ボタンを押した。
またしても閉まり行くドアの隙間からオッサンのぽかんとした顔が覗いた。
一体何なんだあのオッサンはと自分は思った。
夕方になった。
長かった講義も終わる時が来た。
座席の1列ごとに立ち上がって並び、それぞれに新しい資格証が配られる。
ホールの右端から配られた。自分たちは一番左のテーブルだったから最後の最後である。
にもかかわらずオッサンはカバンに教材をしまいこみ上着を着てソワソワと帰る準備を始めた。
自分たちの席の通路は右側にあった。
3人掛けの椅子だからオッサンが一番先に立ち上がることになる。オッサンが通路に並ぶと次は自分の番である。つまり自分はオッサンが座っていた席から通路に出る手はずだ。
だから同じ列で右側に座っていた人はみな椅子をテーブルの下にしまいこんで帰ってゆく。
真ん中の人と一番左の人のためだ。
とうとう自分たちの列の番になった。
オッサンは勢いよく椅子を引いて立ち上がると、そそくさと通路に出て並んだ。
自分は全く期待していなかったので何とも思わなかった。自分がオッサンの代わりにオッサンの椅子をしまってやればいいと思っていた。
その時、あの一刻も早く帰りたいはずのオッサンがくるりと踵を返してこっちに戻ってきた。
そして何か重大な忘れ物でもしたかのように引きっ放しの椅子を席に押し込んで、すまなそうに自分に頭を下げた。

全部許せた。

家に帰った。
梅が咲いていた。開花第一号だ。

ときどき、捨てたもんじゃない。
と思うこともある。

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未分類(日常、随筆) | 23:17:49