夏歩き

今日は横浜で仕事だった。
家から駅まで10分ほど歩く。午後1時の太陽は街全体を白く霞ませるほど激しく照り付けて、道路上には逃げ場もない。自分の影でいいからドボンと飛び込みたいと本気で思った。駅に着くまでのあいだにハンカチは汗を含んで重くなり、ホームにのベンチに座ってやっと人心地ついた。
新宿で乗り換える。電車を降りるのが名残惜しい。
駅では誰もが辛そうな顔をしているように映る。
乗り換えた電車では太った男が隣に座ってきた。
太っている上に赤いTシャツなんぞを着ている。
メタボの太陽みたいだった。
その割りに本人はどこか態度が殊勝というか控えめで、この極暑にこの体系ですいませんと丸い背中が言っている様であった。だから隣に座っていてもさほど苦にならなかった。肌が触れ合わないように彼とは逆側に身を寄せつつ文庫本を読むのに少し苦労したくらいである。
横浜も暑かった。
帰りは東急で渋谷まで出た。
渋谷駅ほどの迷路はない。
ただでさえ分かりにくいのに拡張工事などをしているものだからどこもかしこも白い鋼板に囲まれて風景がなく、案内板がなければ自分のようなよそ者には到底目的の出口になどたどり着けそうにない。
六本木に行きたかったので銀座線に乗ろうとしたら乗り換え用の仮設通路みたいなところに追いやられて、ホームに上がるために4階建てのマンション程度の階段を上らされた。工事中でエレベーターも動いていないのだ。
ハイヒールにスキニーパンツのお姉さんも、サラリーマンも、女子高生も、おばさんも、皆黙々とその階段を上がってゆく。無論冷房なんて効いていない。直射日光が当たらないというだけで中はかなり蒸し暑い。
途中、くじけそうになったところで、踊場に「ホームまであと36段!」とか呑気な張り紙が貼ってあった。
引っ剥がしてやろうかと思った。
六本木で呑んだ。
ちょっと嬉しいことがあったのと、店の料理が中途半端だったせいもあり、呑み放題の酒で元を取ろうとした自分は調子に乗って強くもないのにハイペースに呑みすぎて気分が悪くなった。
暑気払いどころか余計に汗が出た。
いまいちサマにならない。
自分はきっと庭で草をむしっている方が似合いなのだと思った。

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2018.07.17 | | 未分類(日常、随筆)

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Author:yuhei
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