街と花と日本人

今日は午後から県東部の杉戸町でお仕事。行きに降っていた雨も着いた頃には止み、あれよという間に青空に変わった。
この季節はどこへ行っても花が目に入ってくる。
民家の軒先、空き地の片隅、役場や公共施設の広場や入り口、郵便局、学校、会社や商店の植え込み・・・。
車で走っていると、向こうの畑に白い花を咲かせたヤマボウシが見えたと思ったら中央分離帯ではツツジが燃え盛るように咲いている。
中には名前の分からないものもたくさんある。
日本の住宅からは庭が消えつつあるが、街には案外花が溢れている。
新宿や横浜のような大都会でもそういう目で見ると意外な場所に意外な花壇や植え込みがあったりする。郊外に行けばもっと多い。
僕がいつも感心するのは高速道路のSAだ。
表にひな壇のようにポット苗をぶわーっと並べ、トイレの中にまで花が飾ってあったりする。それがポットのままプラケースに差し込んであるだけのクセして良く咲いているのが小憎たらしいというか羨ましいというか。。
日本人はダムでも橋でも道路でも新庁舎の建設でも何でも、インフラ工事を完成させた暁には植物を植えなければ気がすまない民族である。
それは我々日本人が花が大好きだからである。
と言いたいところだがそれだけではない。もちろん大前提として「日本人は花が好き」というのがあるのだが、冷めた目で見ると、そこに花や緑があると、我々市民はそれだけでその工事を許してしまいたくなるからである。
道が広がってきれいになって走りやすくなってさらにお花もいっぱいになったら誰だって嬉しい。工事してよかったんじゃね?と思う。
つまり政治の一手法として、花の魔力によってその公共工事やインフラ整備を「よく見せる」という思惑もある。
生臭い話だが、逆に言えば日本人がいかに花に弱いかを物語ってもいる。

この間キム・ジョンウンと習金平が中国の大連で会談した。
大連は発展目覚しい新興の都市であり、習金平はその街をジョンウンに見せて「お前も経済発展に専念しろ」と暗にメッセージを送っていたとかいないとか。
その大連の中心部を俯瞰した映像が映った。
高層ビルが立ち並ぶ中に、円状に象られた広場があった。

中山(ちゅうざん)広場という。
見れば分かるように、非常に無機的でまるで温かみを感じない広場である。
大連はそもそも帝政ロシアがパリを手本に街のベースを作り、数年後、日露戦争でロシアに勝った日本が租借権を譲渡されて本格的な街づくりを行った都市である。
この広場は当時からあったが、もしそのまま日本が統治していたら、おそらくこのような無機的な広場にはなっていなかったのではかろうか。
かなり寒い場所だから植物なんてろくに育たないかもしれないが、木を植えるにしたってもっと木漏れ日を感じられるように配置するとか、藤棚のような棚を設けたり、背の低いものと高いものとを組み合わせたり、色々と憩えるように工夫をするような気がする。
もちろん、日本にだって事務的で無機質で、いかにもお役所仕事のような広場や植え込みもたくさんあるが、それでもここまでじゃない。

結局、僕が言いたいのは日本人ほど花や緑に敏感でうるさい民族もそうはいまい、ということである。
例えばさいたま市が山や畑を切り崩して↑のような広場を作ったとしよう。
新たな市民の憩いの場が完成しました!みんな来てね!ヽ(^o^)丿 みたいな。
結果は目に見えている。
⇒ 炎上。
でもそこに桜や梅が植えられており、奥にはユリ園やバラ園があります、となったらどうだろう。
さらに道の駅が併設されて近日OPENとなったらどうだろう。
一気にワクワクするのである。
花に弱い民族である。
もっと言うと、花と一緒にお買物とか出来るとなると、もう参っちゃう民族である。
中国人からしたら「どんだけ!?」と思われるだろうが、それが日本人なのである。
だからこそインフラ整備や都市整備、拡張工事がある限り、逆説的だが花も自然も「更新」され、新たな「お花スポット」も生み出されてゆく訳である。それはかなり人工的な「自然」だが、都市の中の自然はそうして作るほかない。
それに日本人にやらせると、どう人工的にしようとしても中国の100倍は有機的になってしまうから大丈夫。

そういう日本人が好きだし、そういう日本の中にある公園や庭園が好きだ。
と同時に、ぜひとも中国や韓国に行って、花や緑や庭を見てみたいとも思う。

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行政書士 産業廃棄物 許可

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2018.05.10 | | 園芸コラム

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Author:yuhei
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