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Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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君のいなかは。
今日は横浜でお仕事。仕事帰りに駅中のカフェでひとときの読書タイム。

ずっと忙しくて本を読む暇もなかったので、こういう時間が持てることが嬉しい。というかほとんど懐かしい。

カフェといえば映画 『君の名は。』(佐田啓二のほうじゃなくてアニメのほうね。古っ(-_-;) )で、町に一軒もカフェがないことを主人公・三葉(みつは)が嘆くシーンがあった。田舎に住む三葉とその友人らは都会に行ってカフェに入ることを夢見ている。でも町にはせいぜいスナックしかない(スナックだけはなぜか2軒もある)。仕方がないから自動販売機の前にベンチを置いてそこを「仮設カフェ」にしてコーヒーを飲むという、涙ぐましいというか逞しい日常が描かれていた。
都市部に住む中高生からしたら「カフェの何がそんなに!?」と思うかもしれないが、田舎にいると<都市にあって自分の町にないもの>はなんであれ羨望の的になるものだ。
そういう意味でも、個人的には好感の持てる映画であった。
僕が育ったまちは房総半島の人口5万人ほどの小さなまちであった。
取り立てて言うほどの歴史や文化、観光資源はないに等しく、駅前の小さなジャスコがそのまちで一番「東京に近い場所」で、若者はみな「君の名は。」の主人公ら同様、地元を呪いながら成長する。
なけなしの小遣いをポケットに温め、1時間に一本しか来ない電車を乗り継いで千葉まで行っては、都会というものの大きさと賑やかさ、また、目に見えない<街が持つ磁力>や<魔力>のようなものを心に焼き付けて帰ってくる。家の最寄り駅で電車を降りて数分も自転車を走らせれば、もうそこは月明かりとウシガエルの合唱と自分しかいない、暗い、一本道の農道である。そういう田舎で僕は育った。
そしてこの国の7~8割の国民が、そういう場所に生まれ育ち、現に生活している。
もっとも、今となっては「コメダ」だの「星乃」だのといったロードサイド・カフェのチェーンが地方にもだいぶ進出しているから、「君の名は。」の主人公ほどカフェを夢見る子は少ないだろうが・・。

田舎者の自分も都市生活が長くなって、東京に詳しくなればなるほど、夢見る気持ちを忘れつつある。というか、自分は好きでも、「東京」が「東京」というだけで羨望の的になる時代はとうに過ぎたと思っていた。

東京も変わりつつある。
かつて若者の文化の発信地とされた「渋谷」「原宿」、アート系やバンドマンの聖地「吉祥寺」、IT系のメッカ「六本木」・・・。
吉祥寺以外はいずれも「首都圏:住みたい町ランキング」の10位以内にすら入っていない。
まあ、「若者文化の発信地」といっても、そもそも若者自体が減っているのだから渋谷・原宿が廃れるのは当然で、さらに言えば、ロックも死に絶え、右へ倣えで顔もスタイルも平均点以下の集団アイドルの真似をするのが当世流だと信じ込んでいる現代の若者の中では、バンドマンやアート系などというのはかなりの少数派である。
なので渋谷、原宿、新宿あたりは今はアラサー、アラフォー世代のエネルギーで持っている、というのが僕の実感である。(唯一、池袋だけは10~20代が元気だが。。)
しかし『君の名は。』では、東京はあくまでも「キラキラ」であった。
それが妙に嬉しかった。
けなげに東京に憧れる主人公の姿や美しい都市風景のグラフィックを観て、東京の役割がまだ終わっていない(少なくともあの映画の中では)ことを知り、やっぱり、東京というのは<特別な場所>であるべきだよなと改めて思った。
別に東京でなくともいい。
札幌でも仙台でも名古屋でも大阪でも広島でも福岡でも、「都会に夢を持つ」ということはロマンのあることである。
「都会には夢がある」「都会に行けば何か変わる」
人々が勝手に抱く、そんな無数の「思い」を受け止め、吸収し、吐き出すのが都会の役割である。
そういう風に正面から衒いなく、おそらく<作者の好きな東京>を描いたところ、ド田舎の現実もしっかりリアルに、ユーモラスに描いたところが、『君の名は。』のいいところだった。

都会でも田舎でも、ちゃんと見つめれば、「まち」はどこでもスペシャルになりうるのだ。

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