トランプの「強み」

今年のアカデミー賞の授賞式で、あろうことか作品賞の受賞作を言い間違えるという事件が起こった。最初に読み上げられた「ラ・ラ・ランド」の出演者やスタッフ一同登壇しスピーチまで読み上げられていた時に、司会者へのメモを渡し間違えた、別の作品「ムーンライト」が正しい受賞作ですと改めて発表された。「ラ・ラ・ランド」の主演女優だったエマ・ストーンの凍りついた顔が印象的だった。
それはそれとして、今年の同賞はいたるところでトランプへの皮肉や批判が披露され、さながら誰が一番痛烈にあの暴君をギャフンと言わせられるかを競っているようでもあった。
コマーシャルではニューヨークタイムズが「真実が今ほど重要な時はない」といった趣旨のテロップ入りのCMを流した。
チャイナマネーにすがりつき、中国にいわれるまま反日広告、反日特集を打つ「ご都合プロパガンダ新聞」が「真実」とはよく言ったものである。そういえばNYタイムズの日本支社は朝日新聞社内にあるが、類は友を呼ぶとはこのこと。
このNYタイムズのCMを受けてトランプは
「落ち目のNYタイムズが失われた名声を取り戻す為にはじめて広告(悪いやつ)を流す。正確かつ公正に報道するんだな!」
とツイート。
アカデミー賞授賞式まで今年はトランプ劇場と化したわけだが、繰り返されるアメリカでの著名人らによるトランプ批判を目にするたびに、僕は逆にトランプの凄さを思い知るのである。
全米の9割のメディアが民主党を支持し、レディー・ガガやマドンナ、ケイティ・ペリー、ビヨンセをはじめ、およそ名のある歌手や映画スター、映画監督、司会者、作家、コメディアンなどが右へ倣えでヒラリー当選を叫んでいたにもかかわらず、トランプは負けなかった。
土壇場でFBIがヒラリーのメール問題を蒸し返したのが敗因だとかヒラリー陣営は言っていたが、悪いがそこまで援軍がついていて負けるほうがどうかしている。
おおっぴらにトランプを支持する有名人なんてスティーヴン・セガール(アクション俳優)とハルク・ホーガン(プロレスラー)くらいなんだぜ?どうやったら負けられるんだ?
「もしこれが日本ならどうだったろう?」と考えると怖い。
毎日のようにテレビで見る俳優やタレントやキャスターがことあるごとに民主党を褒めちぎり、自民党に投票するなんて言語道断とののしる。もう選挙を実施する必要すら感じないほど、国民は民主党に走るだろう。実際、2009年の衆院選、民主党が政権を取った時がそうだった。
日本国民の政治音痴ぶりがよく分かる「不幸な事件」だった。

だからトランプは偶然勝ったのではない。ロシアがサイバー攻撃したからでもない。票を操作したからでもない。大体、そんな手で大統領になれるなら莫大な資金と時間をかけて全米を遊説する必要はない。
トランプが当選したのは、ヒラリーよりトランプを望む国民が多かったからである。

アメリカの著名人が「Not my president!」(彼は私の大統領ではない)と叫べば叫ぶほど、僕はアメリカ国民というのは本当にリテラシーが出来上がってるんだなと感心する。
レディーガガもビヨンセもマドンナもデ・ニーロもスピルバーグも、全米で聴かれ、愛されている。共和党支持者だって彼らの歌や映画を楽しんでいるだろう。しかしアメリカ人の美点は、「それはそれ」「これはこれ」と割り切っているところだ。
いくらマドンナやガガの音楽を愛しているとしても、政治的立場や思想信条までは捧げない。追随しない。
それは自分で考えること。決めること。と考えているようだ。
そういう国民性だからこそ、9割以上のメディアが反トランプだろうと、ほとんどの映画人やアーティストがトランプのケツの穴に中指を突っ込もうとしていようと、トランプは勝利することが出来たのだと僕は思う。
アメリカの健全さを見た、とでも言おうか。
そうは思わない、という人は民主主義を理解していない人である。
スターたちやメディアがその絶大な影響力や発信力を駆使してもなお、彼らの思うように出来なかったことこそが、アメリカに健全な民主主義が生きている何よりの証拠である。
もしメディアの思うように何でも進んだら、それこそ気持ち悪い。
トランプは「メディアが公正に報道しない!」と口を開けば大新聞やテレビ局を罵っているが、内心、メディアの報道など屁とも思っていないだろう。それでも大統領選で勝てたのだから、彼にはアメリカ国民を信じることが出来、それが強みに、励みになっているはずだ。

メディアに流されず、自分で自分の意見を作ること。
どこかの「自分ファースト」の都知事の厚化粧の下に何があるのか、それを考えてみるところから始めてみるのもいい。

☆クリックしてもらえると励みになります☆
banner (47)

出来たらこっちもお願いします・・・。
にほんブログ村 花・園芸ブログへ

関連記事

2017.02.27 | | 政治

«  | ホーム |  »

プロフィール

yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
「一般教養としてのロック史」管理人。興味のある方は覗いてみてください。ネットショップも地味に
コメ欄クローズ中ですので、現在お声はメールでお願いしております。
⇒ mail@brightside82.com

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム