キッチンの片隅に小さなバー空間を

朝、ほんの一瞬だけ、雪がちらついた。庭に出ると、吹き付ける風が氷のようで、見上げた分厚い、不気味な雲は、まさしくいま日本中を雪まみれにしている寒波の子分に違いないと思われた。

手をもみながらジョーロに水を溜め、パンジーに水をやっているあいだに雲が切れ、すっかり晴れた。

水やりを終えて戻ると、奥さんが床で新聞紙を切り抜いていた。

何をやっているのかと思ったら、台所のカウンターに置く台の大きさを見るために切り抜いているのだった。
カウンターに置く台とは何のことか。
これである。

シンクの下の戸棚を開けるとこの状態。カクテルに使うリキュールが占領している。隣の戸棚も半分くらい酒瓶が侵食していて、醤油やサラダ油の置く場所まで奪いそうな勢い。
「ちょっと、いい加減にしてよね」と言われながら、出来ることといったらせいぜい呑むことくらい・・・。
いや、邪魔なのは自分だって重々承知である。この前、鳥団子鍋を作っていたとき、紹興酒(料理用)と間違えて赤ワインを入れそうになった。
別の場所へ移動させることが決まった。
移動先はカウンターの上。
「バーみたいな空間を作ってそこに飾るってのは?」と奥さん。
「俺も全く同じこと考えてた。でも・・・」
カウンターの上は写真に撮ると「カウンターなんかないじゃん」と言われそうなほど物で溢れかえっている。僕のカクテルに匹敵するくらい、奥さんの「おからパン」の材料もスゴイ。「あれを使えば」「いや次はコレで・・・」と、かなり試行錯誤をしていたので色んな物が山になっている。
「ハイハイ、『片づけが先』って言うんでしょ!」 (≧ヘ≦) ムゥ
「やりますよ、やりゃあいいんでしょ!」

そして片付けぬまま年が明け、今日の午後になった。
奥さんは片付ける代わりにパンの材料一式を「どかした」。
どかして、新聞を切り始めた。
「こういうイメージ、どうよ?」奥さんがカウンターの上に新聞紙を広げて、その上に酒瓶を並べた。
「おお」

新聞紙が台の部分で、2段構え。柱がないのでダンボールで補っている。
「下段に10本は置けるし、上の段にも4本は確実に乗る」
「ふむふむ」
「こっちからも取れるし、反対側からも取れるようにする」
「えくせれんと。で、肝心の台は???」
「もう用意してある」
外に行くと、大昔に使っていた、表面だけ大理石風の木製のちゃぶ台が。。。

「これ使うんだ」
「バーっぽいでしょ?なんとなく」
「うんうん」

電ノコ入りまーす。ギュイイイン。

パカッ。

ぐにゃりと曲がった意匠が確かにバー風といえばそうだ。

置いてみた。

ただ切って置いただけなのにかなりバーっぽくなった。やっぱり、なんちゃって大理石のちゃぶ台がビンゴだったようだ。あとは右側の壁にある赤い飾り棚を外して、黒く塗った柱と背板をつければ台は完成。

しかし実を言うとバー以外にも色々作りたいものがあって。。。
カウンターを全面的に改造する予定なのだ。改造というか、空間づくり。
二人暮らしのクセにやたらと物が多いので、カウンターに棚を増設するのだ。
お菓子エリア、コーヒー関係エリア、カクテル・バーの順で、カウンターの上にそれぞれの棚を設ける。ついでに板を壁に走らせて、カントリー風の空間にしようという作戦。そうすれば、そこに雑貨や植物を飾ることが出来、グリーン・インテリアを楽しめる。
逆に言うと、そこまでしないと、何も飾れない家なのである。
なぜなら、うちの家の壁はくそったれ惑星から飛んできたくそったれ隕石で出来ているからだ。
不動産屋さんに「画鋲くらいなら刺してもいいっすよ」と言われているのに、居間の壁もキッチンの壁も、木造住宅とは思えない硬さで、画鋲が刺さらない。トンカチで打ったら針が折れた。まるっきりコンクリートだ。酔っ払ったジャック・ニコルソンにハンマーを渡しても穴一つ開かないだろう。
だからカレンダーもポスターも飾れず、壁に物を貼り付けるのが大好きな僕にとってはジリジリするような空間なのである。
そんな生活にピリオドを打つべく、カウンターから狼煙を上げる。
そして部屋の中で、植物と生活をもっと溶け合わせたい。

ただ置いてあるだけの観葉や多肉、エアプランツを、ちゃんと「アイテム」として使いこなしたいし、ちゃんと愛でたい。
部屋を愛したい。
全部がカチッカチッとしていなくてもいい。
自分がムフフ。。。となれればそれでいい。
今年でココへ来て3年目。
そろそろムフフ。。になってもいい頃だ。

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2017.01.14 | | DIY(園芸雑貨・家具)

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yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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