好きな場所をもっと好きになるために。

事務所に来たお客さんに「見せる」のではなく、思わず「目が行ってしまう」空間にするのだ!と壮大なロマンを掲げた日陰の庭だが、今現在、事務所の窓から眺めるとこのヘナチョコ具合である。

「無理やと思うで」
窓の前に一人腕組みをして佇んでいたら奥さんの声。
「目、行かへんやろ」
ときどき関西弁に戻る。
「う~ん」
確かに、厳しい。
まず自転車が生活感丸出しでお話にならない。アンティーク風の高級自転車なら格好もつこうが、ホームセンターで買った中価格帯の普っ通のママチャリでは・・・。しかし自転車2台を置けるような場所はここ以外にない。
背後のツツジも素人が誤った剪定を繰り返したせいでいびつな茂り方をしている。
コンクリートの地面と土の境目がハッキリしすぎているのも、どことなく硬いというか、無味乾燥とした雰囲気にしている。
要するに自転車以前の問題である。
自転車を移動してここに花をたくさん咲かせればマシに見えるかといえば、大して変わらないのではなかろうか。

一番いいのは自転車もどかして、かつ、植え込みスペースも背後の庭木も、流れの中で、一つの風景として見えるような工夫をすることだ。

視線を落すとヘレボたちが元気に葉を伸ばしている。

ここにヘレボを植えると決めたときから、いやその前から、上のような「ロマン」は抱いていたのだが、なかなか手が回らずに2017年になっちゃった。
よく咲いてくれるが、咲けば咲くほど「もったいない」と思う。こんな残念な場所でそんなに可愛く咲かないでくれと思う。
ヘレボだけじゃない、シュウカイドウやアジュガ、ギボウシ、ユリなど、いまは枯葉の下に眠っている草花が春~夏に頭を出して、日陰なりに賑やかな空間になるのである。
だから僕はこの場所がけっこう気に入っている。
残念なだけで、嫌いではない。むしろ好きである。だからこそ、残念と思う気持ちもひとしおで。。。
ここは、通路やポタジェとは違い、まだ人間の支配(コントロール)が完全には行き渡っていない場所。
言うなればうちの庭の中で一番「自然」な状態に近い場所。
木が茂っていて、薄暗くて、落ち葉に覆われていて、やかましい鳥が何羽もやってくる。

夏の朝の木漏れ日が床に小さな光の水溜りを作るのも、けだるい雨の午後、キウイの葉がパタパタ鳴るのも、よじ登って、一息ついて、飛び立ったセミたちの抜け殻が夏の風を呼ぶのも、この日陰の庭である。
サンサンと輝く陽だまりでは感じられない、静かな感動が日陰にはある。
でもその静かな感動は、家主だからこそ分かることで、他人に感じてもらうことは出来ない。
だから、少しでも感じてもらえるように、この場所を整えたい。
夏、事務所の障子を開けて、ガラス越しに、優しい日陰のなか輝く草花を見たい。

好きな場所をもっと好きになれるように、しばらく腕組みのまま窓とにらめっこする日が続きそう・・・。

あ、そうだ。
待ちに待ったシャコバサボテン、開花しました☆

一つ咲けば全部咲くはず!と願掛けしていたので、無事咲いて安心した。。。
「(水を)やらず、触らず、動かさず」の放置作戦が功を奏したのかな。

さーて。明日頑張ったらまた週末だー。
事務所の次はインテリア(キッチン周辺)の改造も予定しているので、それにも着手できるかなー。
事務所改造ほど大掛かりなものじゃないので、気は楽です。

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2017.01.12 | | 園芸コラム

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yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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