咲いてねシャコビー

最近、奥さんが特に気を揉んで見守っているのが玄関の窓辺に置いたシャコバサボテンである。

いつからここに置いてあるだろう。。
これといって気にかけておらず、ほとんど背景と化していたのが、最近蕾をつけ始めた。
蕾がついたのなら是非咲いて欲しい。
「だから触らないでね」
と奥さんに厳重に注意された。
「水もあげなくていい。何もしなくていい。私がやるから」
今までどおり忘れていろ、というわけである。
なるほど、以前と同じ轍を踏まぬように、というわけだな、うんうん。
数年前、ずっしりとたわわに蕾をつけたシャコバサボテンを寒さから守ってやろうと室内に取り込んだら、蕾がボトボト落ちて結局ろくに咲かずに終わった・・・というトラウマがあるのだ。そのときは思わず「シャコビイイイイイ!!」と叫んだ。
というのは嘘だが、「過ちは繰り返しませぬから」と肝に銘じたのは確かだ。
あるとき京都の奥さんの実家にお邪魔した時、義母が意外にも色んな鉢花を室内で咲かせているのに気付いた。しかしどう見てもどの鉢もただそこに置いてあるだけ、という感じで、こまめに面倒を見ている風ではない。
そこで義母に訊いてみた。うちは室内で花が咲かない。一体どうやったら咲くのかと。
義母の答えは至極シンプルだった。
「そう信じ込ませとく」
要するに、ちょっとくらい日当たりが悪かろうが寒かろうがそこがお前のベスポジなんだ、お前の宿命なんだ、だからそこでお前は咲くしかないんだと信じ込ませろ、と。お前に自由なんかねえ、与えられた環境で全力で生きろと。
「つまり・・・横着なくらいがちょうどいいと・・?」
「いやっ、アンタ失礼なこと言うなー」
もちろん花にも環境にもよるが、これはある意味正しい。
特にシャコビーに関しては正しい。
実際、シャコバサボテンは環境の変化に非常に敏感だそうで、コチラの気分で勝手に置き場所を変えたり管理方法を変えたりするとヘソを曲げて蕾を落とすようになるらしい。

僕は縁台の上に置いてたわわに蕾をつけていたものを老婆心から室内に取り込んでダメにしてしまったが、これは典型的なNGで、シャコバサボテンは寒さに強いからそこまで過保護にしてやる必要はないんだと、後で知った。
移動させるにしても、玄関とか、風の当たらない軒下とかにして置けばよかったのかもしれない。いきなり暖房の効いた室内に取り込んだので、ビックリしてしまったのだろう。
「じゃ、放置で」と僕はうなずいた。
「お願いね。今年こそは咲かせるんだ、ここで咲いたらキレイよきっと」
小さな夢の、ピンクの蕾。
ギザギザのアイドル。
みんなが持っている。みんが待っている。
冬の窓辺にお前が舞うのを。

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2016.12.14 | | 園芸コラム

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