そういう家が好きだ。

寒い朝。灯油のルート販売のトラックがやってきた。懐かしさと哀愁を同時に喚起する、古いおもちゃのような軽快なメロディが界隈にこだまする。
昨日までは来なかった。
「冬になった。」
と思った。

午後、庭に出た。
サフランが咲いていた。

雌しべを収穫しておいた。昨日の雨でヘナヘナになっているものもあったけど、乾かせば大丈夫だろう。
どういう訳か去年は雌しべを水につけても黄色くならなかった。初年だったからかな。。乾燥が足らなかったかな。
パエリアを作りたくてサフランを植えているようなものなので、今年はちゃんと色が出てくれますように・・・。

天気はよかったのだけど、今日は園芸はせず、ウォーキングをした。奥さんがあるお店へクルミを買いに行きたいと言うので。

足を伸ばして普段まったく通らないエリアを歩いた。
「ひと昔前の新興住宅地」には庭がある。カーポートもある。
もう子供たちも自立していまは夫婦二人で住んでいる、といった風な、静かな家々。
門扉のシーサー、芝生、びわの木、人感センサーライト、プリウス。
ポストからはみ出た回覧板、ゴルフネットと単管パイプ、サンダル、空っぽの犬小屋、ソーラーパネル。
自分とは何の関係もない人たちの家。通り過ぎるためにあるような風景。
なのにそこに時(とき)が浮かんで見えるのは、
庭があるから。木があるから。
伸びっぱなしの芝生や傾いた玄関先の小階段に、賑やかな過去がにじんで見える。
サッカーボールがバウンドし、ケン、ケン、パ!と声が弾けていた午後もあったろう。
いまは雑音も消え、人生の指紋が残った。
そういう家が好きだ。

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2016.10.30 | | 未分類(日常、随筆)

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