海に帰る。

海のある県で生まれ育って、大人になってからはずっと海のない県に住んでいるせいか、少し前から海への憧れが増してきていて、九州出張の際にはどこかで泳ごうと決めていた。いや九州でなくともどこかの忘れられたような浜辺でほんの一時、太陽と砂と波の音に身を預けてみたい。
いつも「見送るだけの夏」「過ぎるに任せる夏」だったが、そのスタンスを変えたい。
しかし大人になってから「海に行きたい」「泳ぎたい」などと言い出すと家族は大抵怪訝な顔をする。「何で?」と言われる。子供がいるわけでもなし、いい大人が今さら水着を着て浮き輪を抱いて浜辺を走ることに抵抗を感じるのである。奥さんも何となく恥ずかしそうだったがこの場所の写真を見せて説得した。
「この海で泳ぐのに理由など必要あるかー」(・・・説得してない)

長崎の端っこにある海水浴場。ネットで画像を見て「ここだ」と思った。
夏を斜に構えて冷笑していた自分を捨て去るには最高の場所だ。
こんなありえない透き通った海で泳ぐ機会など九州の人でもそうはあるまい(多分)。ましてや数百キロ離れた海のない武蔵野平野の住人には夢のまた夢。

水着とゴーグルくらいしか持って来てなかったので、道中のコメリでビーチボールと浮き輪と空気入れを買った。そんなものを買うこと自体退行現象的で気恥ずかしいが、旅の恥はかき捨て、それにビーチボールを買ったのは大正解だった。風がなく波もなく人も少なく、ほとんどプールに近い感じだったので、思いきり水しぶきを上げて飛んだり跳ねたりできた。
奥さんは基本的にノーメイク人なので首より上が濡れても平気である。最初は困惑気だったが、結局、僕より楽しんでいた。

九州から戻ってきて1日置いてすぐまた出張。
昨日は長野にいた。。。
長野に海はない。長野の人は千曲川で泳ぐらしい。諏訪湖はどうかと思ったら「臭くて汚い」という噂だったので結局・・・・

新潟まで来てしまった。直江津海水浴場。つまり日本海である。
出張だけどしっかり水着一式もって来ていたりする。

ここの海は凄かったわ。↑の長崎の海とは全く違う。同じ海とは思えないくらい

汚い(笑)


汚いというか、濁ってる。
そして波が強く、遠浅である。
遠浅だからどんだけ行ってもせいぜい腰くらいの深さにしかならない。
遠浅の海は怖い。
というのは知っていた。もっと高い波、深いエリアを求めて沖へ進むと、急に足が着かないくらい深くなって引き潮で持っていかれる。僕も子供の頃一度経験したことがある。
この海岸では監視員が目を光らせていて、少しでも沖へ近づこうとするとサイレンが鳴って「そこのお二人、あまり沖へ進まないで下さい」とでっかいスピーカーで注意される。
最初はみんな煙たそうにしていたが、小学生が3人戻って来れなくなり、監視員に救助されるのを目の当たりにしてからは誰も沖のほうへは行かなくなった。

浅過ぎて泳げないし風も強いのでビーチバレーも不可能。浮き輪でちゃぷちゃぷ浮きながら、時々来る「ビッグウェンズデー」(高い波)にごおおおー!と吹き飛ばされるのを楽しむ海岸だった。それはそれで長崎の海とは違う楽しみ方ができて面白かった。海によって遊び方も変わるんだ、なんて当たり前のことを教えてもらった。
海にもいろいろある。
直江津の海は九十九里に似ていた。九十九里浜の海も汚いことで有名だが、波と遊ぶのには打ってつけの海だったなと、今は思う。一枚しかないボディボードを兄と取り合っては波に押されて浜に突き刺さる・・を繰り返していた。あの疾走感は忘れない。

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2016.08.10 | | トラックバック(0) | 未分類(日常、随筆)

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