最後の夏

夏は汚い。

と、いつからか思うようになって、なんとなく、すねたような感じで、冷房の中で暑さダルさを着込んでいる。
かつて夏はキラキラした、神聖な季節だった。
子供たちは夏に誓約を交わし、冒険する。発見する。己の地図を拡げる。
そしていつか性を知って、夏を犯す。
夏を裏切り、夏に裏切られる。
だから誰しも必ず持っているはずだ、
「最後の夏」を。
夏と親友でいられた最後の夏を。

森の中の、古びたトンネル。
その入り口に立つと、闇の果てに小さな丸い、出口が浮かんでいる。
白く潰れて見えるほど、眩しい。
トンネルを抜けて振り返ったときも、入り口は同じように白く輝いて見える。
でも、見ている目は同じではない。
戻ることも出来ない。
そこから先、出会う「夏」は、
ドラマではなく記録。
用意されたパーティ
そしていつしか過ぎるままに
終わるままに
秋に偏ってゆく。

テレビの中の、大磯ロングビーチ。
飛び込んで
滑走する
ペデュキアはスライダーで剥げてつま先はサメ並みにエロチック。
オーバーヘッドで太陽を
自分の顔にぶつける少年たち。

歌う水しぶき。
彼らも今年、夏を失うだろう。

僕は反応の悪いクーラーの下
リモコンを探している。

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2016.07.15 | | トラックバック(0) |

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