サフランとパエリアとアルモドバル

今日は立冬だそうだ。歴の上では今日から冬。
庭では、サフランが花を咲かせていた。

   
 


なんか芽が出てるな、とは思っていたのだが、去年、同じ場所にクロッカスも埋めておいたので花が咲くまでサフランとは分からなかった。それに花壇でもなんでもない、踏み石と玄関のコンクリの間の硬い土の隙間に適当に埋めただけなので、なおびっくり。しかも去年より芽の数が多い気が・・・。大したもんだ。忘れた頃に突然芽を出し、こっちをびっくりさせる・・・それが球根の可愛いところである。
サフランはよほど高温多湿の場所でない限り、一度植えたら数年は放ったらかしで構わないそうだ。もっとも、3年以上経つと球根が増えてくるのでその時は掘りあげて植え直すが、それまでは植えっぱなし。(クロッカスも同様)
生育気温は5℃から15℃。サフランは出た芽の数だけ球根が増えるので、土の量が限られるプランターや鉢植え栽培の場合は、花が終わったあと芽を付け根からかき取って球根が増えすぎないようにすると、その分球根が太り、翌年の花つきが良くなるという。
ちなみに、サフランとクロッカスは外見的にはほとんど同じ花である。スパイスまたは薬味として用いるサフランに対し、観賞用に植えられるのがクロッカス。日本には江戸時代に薬として伝わったが、現在ではサフランの用途と言えばこれだろう。

パエリア!

知らない人はいないと思うが一応説明しておくと、スペインの郷土料理である。魚介類や野菜を炒めて米と水、サフランを加えて蒸しあげ、さらにオーブンで水分を飛ばして作る、日本で言うところの炊き込みご飯のようなもの。
サフランの雌しべ(赤いひょろひょろしたやつ)を水につけると、主成分のクロシンが抜けて水が黄色く染まる。パエリアのお米が黄色いのは、このサフランの着色効果による。

僕がパエリアと聞いて思い出すのは、ペドロ・アルモドバル監督の映画「私の秘密の花」(95年)だ。この映画の中で、主演のマリサ・パレデスが軍隊から二年ぶりに家に帰ってくる夫のために家政婦にパエリアを作らせるシーンがある。軍隊から帰った男がまず食べたいもの―・・・スペインではそれがパエリアなのか~、とか思いながら観ていたのだが、その旦那、キッチンに入って鍋のふたを開け、一口食べるなり
「冷めてる」
この一言で夫婦は一気に険悪モードに。せっかくの再会も喧嘩別れに終わってしまう。せっかく「おふくろの味」を作って待っていたのに「冷めてる」はないだろう。でも、いかにも男が言いそうな台詞です。さすが、アルモドバル。

ちなみに、
乾燥サフランはお店で買うと1gあたり500円~千円もするらしい。
花が咲いたら雌しべを摘もう摘もうと思っているのだが、いつも忘れる。実は去年摘んだ雌しべがまだ冷凍庫で眠っている・・・もう駄目だろうな。でもまた咲いてくれたから、今年こそ庭のサフランでパエリアを作るぞ!


クリックしてもらえると励みになります!
br_decobanner_20111108001440.gif



関連記事

2011.11.08 | | 家庭菜園

«  | ホーム |  »

プロフィール

yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
「一般教養としてのロック史」管理人。興味のある方は覗いてみてください。ネットショップも地味に
コメ欄クローズ中ですので、現在お声はメールでお願いしております。
⇒ mail@brightside82.com

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム