一番スゴイのは、ホームガーデナー!

昨日とは打って変わって、吐く息の白いさいたま市内。
購入した苗を植える時間などやっぱりなくて・・・いつものように縁台の上でスタンバイ。


黄色いのはムルチコーレ。ぴょんぴょん伸びた茎がカワイイ。

ピンク色のデージー"ファイアークラッカー"はリピ。先週買って植えたものがあまりに元気なので、こりゃいけるなと。
本当言うと、デージーとは相性が悪い。今も半信半疑。
前の家に住んでいたときにけっこう立派なデージーを買って植えたものの、スモールライトでも当てたみたいにどんどん小さくなって、最後には消えた。銀色の葉が素敵なユリオプス・デージーも植えてみたものの結局ダメだった。強健な多年草のはずだが、うちでは1シーズンも越せなかった。
うちの近所では、ユリオプスデージーは分譲住宅等の植え込みスペースによく使われていて、庭すらない、明らかに園芸に関心のなさそうな家の片隅でもよく咲いていたりする。
そういうの見るたびに、少し凹む。

当たり前だが、花は育て方さえ間違わなければどこででも育つもの、ではない。
そんなのは大嘘である。
むしろ手塩にかけて、マニュアル通りに育てた方が失敗する。
かといってテキトーにやりすぎても失敗する。
その塩加減が難しい。
確かなのは、その家に馴染む花と、どうしても馴染まない花とがあるということだ。時間はかかっても、それを把握することが大事だと僕は思っている。
その作業は楽しくもあり、辛くもある。
僕はホームガーデナーだ。
「ガーデナー」ではなく、家の庭作りを専門にしているガーデナーだから、「ホームガーデナー」。
このブログを読んでくれているあなたも多分僕と同じホームガーデナーだろう。
僕たちは自宅の庭を素晴らしいと思える空間にしたくて毎日頑張っている。
傍から見たら何てことのない作業に見えるだろう。「そこに住んでるんだから当たり前じゃん」「自分の趣味なんだから自分の庭でやるでしょ、そりゃ」
と思われるだろう。
そう思ってもらって全然構わないのだが、ちょっと視点を変えて考えてみれば、実はスゴイことをしているのである。
考えてもみて欲しい、僕たちホームガーデナーが主戦場にしている「自宅の庭」というフィールドの過酷さを!
よほどのお金持ちならいざ知らず、大抵は限られた狭いスペースで、日当たりもさほど良くなく、しかも人によっては隣家との関係や大家との賃貸借契約など色んな制約を考慮しながら、かつ、その植物の特性に沿った場所に植えることを余儀なくされているのだ。
これが僕たちホームガーデナーの置かれた「現実」だ。
日当たりは変えられない。いつ前の空き地に家が建つかとソワソワしながら植樹したり、土地によっては粘土質だったり、隣家の住民が花が嫌いだったり、イノシシが網戸を開けて入ってきたり、地面が砕石だらけだったり、100人のホームガーデナーがいたら、100通りの「現実」がある。
いつも逆境からのスタートという点で言えば、"ホーム″なのに、"アウェー"なのだ。

それでも諦めない人がいる。
たくさんいる。
その「現実」の中で少しでも理想に近づけようと切磋琢磨しているホームガーデナーがたくさんいる。
プロのガーデナーは技術力も知識も豊富だろうが、時に彼らの言葉やアドバイスが空虚に聞こえるのは、根っこの部分で、彼らが上に並べたような「現実」を理解していないからである。
彼らが涼しい顔でプロみたいな顔を出来るのも、充分に能力を発揮できる「場」を与えられているからに過ぎない。
彼らがキレイにバラを、クレマチスを咲かせられるのは、それに適した場所を確保出来る身分だからである。僕らのように逆境を乗り越えて咲かせている訳ではない。そういう場所なら、そこに合った品種を探して植えましょうと。それだけだ。
しかし僕たちマチュアガーデナーはそんな知識もデータも入手ルートも持っていないので、いつも「逆境」での闘いなのである。逆境を克服してムリヤリ咲かせる!みたいなことを余儀なくされている。
だから言ってしまえば、プロと素人の差とは、育てる技術の差ではなく、「場」を持っているかいないか、そして、どこにどんな品種を植えればいいのかを判定する能力と知識の量の差なのだ。
だったら自分も勉強してふさわしい場所にふさわしい植物だけを植えられるようにすればいい、と思われるかもしれないが、それが出来たら苦労はない。
何かの花の「育て方」にこう書いてあったとする。
「日当たりを好むけど真夏の直射日光は苦手、地温5度以下にならず、霜も当たらない風通しの良い場所に植えましょう」
そんな場所はない。少なくともウチにはない。
しかし絶対にNGというわけでもない。日は少しは当たるだろう、風通しもいいだろう。でも霜が降りたら枯れるな・・・。
僕たちホームガーデナーはそんな天秤を常に頭で働かせながら園芸をしている。
プロより苦労して花を咲かせているといっても過言ではない。
これが現実だ。
いつも逆境からのスタートで、咲いたり咲かなかったり、暗中模索、それでも庭を諦めない、ガーデニングを諦めない。
そんなホームガーデナーこそ最強だ!
と僕は思う。

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2016.02.15 | | 園芸コラム

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yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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