日本にフェミニズムが根付かない理由

女はいつだって
一人じゃ眠れない(恋が邪魔をしているよ)
感情が動いて眠れない(胸のどこかが叫んでる)
寂しくなんか ないないない
誰かといたい

いきなり何だと思われたかもしれないが、乃木坂46というアイドルグループの「女はひとりじゃ眠れない」という歌の歌詞である。
この歌は今夏、アメコミ原作の大作映画「ワンダーウーマン」の日本版イメージソングに使用されることが決まった。しかしそのあまりにも映画の内容とかけ離れたタイトルから疑問の声が上がっている。
「ワンダーウーマン」は、スーパーパワーを身につけたヒロインが、剣を持って飛んだり跳ねたり吹っ飛ばされたりしながら世界を救う、アメコミ界でも数少ない女性ヒーロー。映画情報番組で毎週のように予告編を観ているうちにウチの奥さんも「カッコイイ!」とすっかり興味津々。
この映画、監督も女性で、アメリカでは女性監督の歴代興行収入1位をマークした。
さらに主演のガル・ガドットは妊娠中にもかかわらず映画の撮影に挑み、5ヶ月の頃には大きくなったお腹をCGで隠せるようにお腹にグリーンスクリーンを巻いて演技したという。
まさにワンダーな女性たちが作った映画といえよう。
そんな「タフな女」の映画に乃木坂である。
乃木坂の起用は監督の希望だったらしいが、多分、どんな歌を歌っているグループなのかよく分からず、性別だけで決めちゃったのだろう。まだ「モモクロ」のほうがふさわしい気がするが、とにかく乃木坂の歌う「一人じゃ眠れない弱い女」の歌が日本版のイメージソングになった。

前々から言っているとおり、僕は日本のアイドルが嫌いである。アイドルを応援している男も嫌いである。
男に媚びる女が嫌いである。男なしでは生きていけない女が嫌いである。
男もしくは男社会に依存しているくせに自分は自立していると思い込んでいる小池百合子のような勘違い女はもっと嫌いである。
この国にはフェミニズムが根付かないので、当然ながらフェミニストもいない。
フェミニズムが根付かないのはこの国の女性たちがそれを受け入れなかったからである。
なぜ受け入れなかったかと言えば、出てくるフェミニストのことごとくが下品で粗野でジコチュウだったからである。上野千鶴子だ田島陽子だ福島瑞穂だ辻本だのの言動を見聞きして、憧れる女よりも残念に思う女のほうが多かったのである。
言っちゃ悪いが日本の名のあるフェミニストは容姿もファッションも教養もユーモアのセンスも政治家としての器量も、「高い」とは言いがたい。人並み以上なのは面の皮の厚さくらいである。
そんな人たちがフェミニストの代表みたいな顔でテレビや雑誌にバンバン出たものだから、わが国では「フェミニスト」とは「ブス」「下品なブス」「左翼のブス」「ブサヨ」と同義語みたいになってしまい、男性はもちろん、同じ女性たち(特に若い女性)さえも興味を示さなくなってしまった。
カレシの前で「だから男は」なんて言おうもんなら男に「田島陽子みたいだな」と思われて破局スイッチが入るかもしれない。そんなリスクを冒すくらいなら彼の言うまま素直に従っていよう。
つまり日本では皮肉なことにフェミニストを自認する女たちによって、フェミニズムは枯らされてしまったのである。
僕はこれでも大学時代「女性学」(男性の視点にとらわれた既存の学問のあり方を批判し、女性の視点から問い直す研究)の講義をとっていた。男で受講しているのは僕だけだったが、意外にも女子の姿も少なかった。
もう女性が社会の中でどう生きるかなんてことに、男だけでなく女も関心がないのだな、と思った。(ある意味その「発見」が「女性学」の講義で得た一番の収穫であった)
海外では「フェミニズム」なんて言葉はもう死語に近いほど女性の精神的・経済的自立は進んでおり、女性は言いたいことをいい、やりたいことをやり、男を罵って大活躍している。
ヒラリーやメルケル、レディー・ガガやアンジーを引っ張って来るまでもなく、随分前から欧米では政治でも文化でもオピニオン・リーダーは女性である。
最近一番痛快だったのはテイラー・スウィフトの発言だ。
元カレとのなれそめを歌の題材にするのが得意なテイラーだが、それが「卑劣」だの「プライバシーの侵害」だのと一時叩かれた。そのときに彼女は
「エド・シーランやブルーノ・マーズが過去や今の恋人、ラブライフについて曲をかいても誰も何も言わないし、誰も彼らを非難しない。これって差別だわ」
とやり返した。
男がやると「アート」、女がやると「下世話」・・・確かに差別である。
ビヨンセは女子が学校などで積極的に前に出ると男子からBossy(威張り屋、仕切り屋)とイヤミを言われることに怒ってSNS上で男女差別反対の運動を展開した。
男子なら同じことをしても「リーダー気質」と言われるのに女子だと「出しゃばり」。
ビヨンセは言った。
「私はBossyなんじゃないの。私がボスなの」
こういう女性たちが日本のフェミニズムの旗振り役になっていたら、だいぶ話は違っていたかもしれない。
もっとも、アメリカでも男女間でギャラにかなり格差があることや、女が主演の映画より男が主演の映画のほうがずっと多いことなどが問題視されている。
そう言うことが問題視されること自体が、進んでいることの証拠なのだけど。。。
(日本なんか女の映画監督自体数えるほどしかいないという有様)

ま、とにかく・・・男に向かってギャーギャーわめく自分を見せることで「闘っている」アピールするのではなく、クールに、シンプルに、ファッショナブルに、ビューティフルに、男をギャフン!と言わせる。
そんな女性が今、日本以外の国で支持を集めているのは確かである。
日本の男はまだまだ「男なしじゃ寝られなーい!」と叫んでくれるダッチワイフが必要で、女は女で、権力を持った男にすり寄ってポストをあてがってもらってきた、女の風上にも置けない妖怪を「女性初の総理大臣にふさわしいわ!」などと妄信している始末。
つくづく幼稚な国である。
しかもこの国では女も男と一緒になって女を叩く。
化粧が濃い、格好が派手すぎる、店長に逆らうな、新人だからあなたがお茶を入れてね、子供は産まないのか、また子供を理由に早退するのか、不倫はけしからん、節度がないのか、あーこわいこわい最近の若い人は。

日本では「女の自由」を女が殺す。

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2017.08.05 | | 時事問題

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