■プロフィール

yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
「一般教養としてのロック史」管理人。興味のある方は覗いてみてください。ネットショップも地味に
コメ欄クローズ中ですので、現在お声はメールでお願いしております。
⇒ mail@brightside82.com

■最新記事
■カテゴリ
■カレンダー

01 | 2016/02 | 03
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 - - - - -

■最新コメント

■最新トラックバック

■月別アーカイブ
■検索フォーム

■リンク
負け犬のガーデンスタイル
昨日、「安苗でも勝ちに行くマインドが大事」と書いた。
しかしどうしてそういう考えに行き着いたか・・・について書いていなかったので今日はその辺について書く。
一言で言うと、失敗と敗北の多さにヘソが曲がったから、である。
本当は僕だって多年草や宿根草を毎年咲かせてブイブイ言わせたい、と思うところはある(いや、あった)。やたら長い名前のヨーロッパ原産のナンチャラカンチャラ~ニアみたいなやつをアクセントに、あっちではルドベキアが、こっちではルピナスが、背後ではジギタリスがそよそよ。。。みたいな庭もイイネと思っていた。
だからルピナスもジギタリスもオミナエシもカンナもイベリスも宿根スミレも宿根ダリアもクレマチスもヒューケラもアジュガも植えた。
しかし結果は散々だった。
奥さんはクレマチスが好きで累計4300回くらい植えてるけど、元気一杯にツルを伸ばして花を咲かせてくれた株はたったの一株もない。奥さんが溜め息をついて、気付くともうパリパリのミイラになっている。フラれっ放しの奥さんである。
引越しによる植え替えにも耐えて、こっちの家でも元気に育っていたヒューケラさえ、最近消えた。大きい、自慢のヒューケラだったが。
その他の「宿根」とされる草花も、よその家ではどうか知らないが、ウチではことごとく失敗に終わった。次の年も、その次の年もちゃんと出てきて花を咲かせてくれる!と信じて植えても、そこから出てくるのは雑草だけだった。
植える時期や場所や育て方が間違っていたこともあったかもしれないが、同じ場所で他の花はルンルン咲いている。
こういう経験から、宿根草に対する不信感がどんど増大して、「植えっぱなしでOK」などというのはマヤカシだと確信するに至った。
「植えっぱなしでOK」などというのは、もともとそういう園芸がしたくて、そういう庭の設計にした人だけが享受できる特権なのではないか。<今ある状態から変えられない庭>(=分譲住宅や借家など)の逆境をフィールドにする自分たちホームガーデナーにはそもそも縁のない話なのではなかろうか?
そう思うと怒りが湧いてきた。
なぜなら、日本の地価や住宅事情からするに、ほとんどの国民が「逆境」でのガーデニングを余儀なくされているはずなのに、そこでは到底不可能な「宿根草中心のナチュラルガーデン」が持てはやされ、奨励するような空気が園芸界(主に園芸雑誌など)に充満しているからである。
一部の特権階級のザマスガーデンに、下々のホームガーデナーが羨望の眼差しを送る・・・そういう構図が確立されている。
おかしな話だ。
それで僕は、金に物言わせて高い宿根草を買いそろえ、<ナチュラルを装った不自然な庭>にまい進するより、安苗中心の「胸キュン☆アホ庭」で行くほうがずっと<ナチュラル>(自分らしいという意味で)だゼ、と思い至ったわけである。
要するに<負け犬の遠吠えガーデンスタイル>である。
まあ、もともと僕は地味な花よりサルビアやベゴニアやペチュニア、ゼラニウムなどポップでわかり易い花が好きだったので、理屈抜きでも「こっち」に行き着いたとは思うけど。。
「園芸はファッション」でもあるから、時には背伸びをするのも大事だ。だから僕もまだ諦め切れずにイベリスなんか買ってきちゃったりしているし、奥さんもまた春になったら4301回目のクレマチスにトライするだろう。なにげにジギタリスも何株も植えているし、宿根草で唯一毎年顔を見せてくれるクリスマスローズによって、宿根草の「よさ」を感じさせてもらってもいる。
でも日本の気候とこの狂った住宅事情とを考えたら、一番失敗がないのはサントリーフラワーズあたりに、狭くても日陰でも風通しが悪くても超高温多湿でも粘土質でもダイジョーブ!な「スーパーサフィニア3」でも作ってもらうことなのであって、宿根草などというのは本来、論外であるべきものだ。
泣く人を増やすだけである。失敗ほど人を卑屈にさせるものはなく、スコップを投げさせるものはない。
園芸がどんどん楽しくなるような経験を宿根草で積めるかといえば、NOだろう。冬はただの枯れ草、枯れ枝になってしまうので、宿根草だけだとかなり寂しくなる。「それも風情」「それもお洒落」と言う人もいるが、そう思えるためにはそう思えるような空間にあることが前提である。薄暗い、生活感丸出しのブロック塀の前では、100株のヘレボもお洒落には見えない。(うちのことだが)
みんながみんな、バックは白い板塀、足元はウッドチップ、なんて環境で園芸をやっているわけではない。
僕がポット苗の1年草を擁護するのは、それがこの国の気候と住環境に比較的適しており、安価で、失敗が少なく、園芸の楽しさを手っ取り早く知ることが出来るからである。少なくとも宿根草よりは気楽に楽しめる。
「え?宿根草のほうが手間要らず、放置でOKだから気が楽じゃん」と言える人は、きっと恵まれた、幸せな人である。
うちは負け犬ガーデン。
僕は負け犬ガーデナーだから、適度に背伸びしつつ、遠吠えしつつ、基本は安苗のアホ庭。
これでいい。

☆クリックしてもらえると励みになります☆
banner (47)

出来たらこっちもお願いします・・・。
にほんブログ村 花ブログ ガーデニングへ
にほんブログ村

園芸コラム | 23:01:04