2015-09-30 Wed
午後、秋空の横浜。改札を抜けて風とすれ違った。
たまたま快速電車で、予定より数十分早く着いた。13:00。約束の時間まで30分。中途半端に空いた時間。何度も来ているのに行きつけの店もないから気の向くまま歩き出そう。
疲れているのか季節のせいか何だか地に足が着かない感じ。ぼんやりしている。カバンをぽいと投げてその辺に座りこんで物思いに耽っていたい。
公園の植え込みも、なんだか今日は眩しすぎる。

結局今年は残暑がなかった。8月の末からもう寒かった。二回しか袖を通さなかった夏服が押し入れの奥にしまわれようとしている。でもいいのだ。どうせそんな服は来年も2回しか着ないのだ。
ふらふら歩いていたら市役所の裏に出た。
駐車ゲート脇の植え込みが気になった。

やけに美しい。このコントラストはなんだろう?

ヤブランと、たぶんヘリクリサムだ。

夏のまま、無造作に伸びているだけなのだろうけどいい感じ。
真夏だったらきっと目で涼を取れたろう。
ヘリクリサム、以前育てたことがあったけど、どうしたんだっけ?

ちなみに「ヘリクリサム」だけで調べると「花かんざし」の画像も出てくる。英名では「カレープラント」とも言うらしい。画像のツル性のヘリクリサムは正式名・ヘリクリサム・ペティオラレという。
花かんざしもカレープランツも育てたことがある。カレープラントは本当にカレーのニオイがして面白かった。花かんざしはもうすぐお店に出回る時期かな。花がカサカサしてカワイイ。
どうやらキク科の「ムギワラギク属」を「ヘリクリサム」と呼ぶらしい。
偶然出会った寄せ植えに興奮して少し空腹を覚えた。でもあと15分しかない。
仕方ないからコンビニで缶コーヒーとゆで卵を買い、街路樹の向こうに海がチラと見えたからそこまで歩いてベンチに腰掛けた。

学生の頃、ある企業の就職説明会に参加したとき、この辺に来た記憶がある。今思えば自分は本気で就職する気などなく、ただ話を聞きに来た冷やかし野朗であった。そのときもこうやって座ってクリームパンなど頬張りながら海を見ていた。
コーヒーとゆで卵1個で概ね満足してしまい、結局、仕事のあともどこにも寄らず帰りの電車に滑り込んだ。
仕事が忙しくあまりキモチにゆとりがない。これではいけない。
横浜で乗り換えた電車。がらがらだった。ボックス席の窓側に座りたかったのに座部にシミがあったので反対側の窓際に座ろうとしたらおじいさんがやってきて機敏な動きで座られてしまった。ちぇっ。仕方なく通路側に座って本を開いた。本を読みながら時々顔を上げて窓枠に頬杖をついて流れる景色を眺めたりしたかったのに。
眠ってしまった。
なんだかうまくいかない。
ガーデニングしてないからかな。。
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2015-09-29 Tue
奥さんが水耕栽培に興味をもち、色々、関連する本を図書館から借りてきた。
説明するまでもないと思うけれど、「水耕栽培」というのは養液を使って植物(ここでは主に野菜をさす)を育てる栽培法をいう。フタに穴をあけた容器に液体肥料などを混ぜた水を入れ、そこに苗を挿し、日の当たる窓辺などに置き、適度に養液を交換してやるだけでグングン育つという。(主流はちゃんと種から育てる)近年、技術の発達と消費者の潔癖志向とが重なってか、静かなブームになりつつある。
「土を使わない園芸」が密かに広がっている、というのは知っていた。
去年「もやもや農薬話」という記事で、LED照明と水槽と野菜の種がセットになった「LED栽培キット」なるものが売られていることついて言及した。時代が少しずつ「土」から離れようとしている小さな地響きのようなものをそのとき感じた。
土で作る限り害虫が来る、農薬を使わざるを得なくなる。自力で耕すから体力もいる。日に焼ける。汗をかく。害虫による、見たくもないグロテスクなシーンに遭遇したりもする。挙句の果てにろくすっぽ収穫できなかったりする。(うちのこと)
それが楽しいんじゃん、何言ってんの?だからこそNHKの「野菜の時間」は元気一杯さわやかに屋外の畑でクワをふるって汗かいてるんじゃないの。
その通り。基本的には僕もその意見に賛同する。「野菜の時間」とか言いながら部屋の中で液体肥料混ぜて容器に入れてたらサマにならない。
しかしこれを見ると土耕栽培=ベストとも言えなくなるのだ。
「ハイポニカ」という液体肥料を製造販売している協和株式会社が水耕栽培で育てている、トマトの木。

たった一株で17000個もの実を付けた。
もちろん特殊な設備と液体肥料の賜物だが、100年後の農家は皆こうなっているかもしれない・・・と思うと考えさせられる絵だろう。
ちなみに普通の土耕栽培だと一株のトマトから収穫できる実の量はせいぜい80個だそうだが、水耕栽培だとその何倍もの収穫量が期待できるという。
なんだか、「試験管ベビー」みたいで良い印象を持てない、という人もいると思う。僕も多少そうである。
しかしこの栽培法なら虫に食われる心配はほぼなく、洪水や台風、熱波によって野菜が台無しになり、結果、「野菜品薄」⇒「値上げ」⇒「家計直撃」(現に今がそうだが)という負のサイクルも過去のものになるかもしれない。
そう思うと水耕栽培とやらに少し希望を見出さずにはおれなくなる。
それに日本の住環境の問題もある。
人口減少&空き家増加にもかかわらず馬鹿みたいに庭のない狭小住宅を作り続け、無意味に地価を上げ、建てては壊し、建てては壊しを繰り返す我が国の「反エコ的な街づくり」とそんな靴箱のような家を購入せざるを得ない中間層のレジャー意識とを考えたとき、水耕栽培のような手軽に出来る「インドア・ガーデニング」は新たな「進化」を園芸界にもたらす可能性がある。
つまり、全く新しい園芸愛好家の層が形成されるかもしれない、ということ。
今のところ「水耕栽培」を専門にしたブログはそれほど多くはないが、水耕栽培のインテリアや雑貨との親和性の高さ、女性のニーズなどを考えれば、十年後にはブログランキングの「園芸・ガーデニング」カテゴリの8割が「水耕栽培」関連なんてことだって充分考えられる。そのくらいの可能性を秘めていると僕は思う。
多肉植物がそうであったように。
多肉植物なんてちょっと前までは歯牙にもかけられないジャンルだった。「タニク」なんて、せいぜい変わり者の変わった趣味くらいの扱いで、バラや宿根草をメインとした、広い庭を持った正統派ガーデナーたちから「この家、タニクしかないんでござんすの?おーほっほっほ」と鼻で笑われていたに違いないのだ。(その時代知らないから全部推測)
それがどうだ。「タニク」は今や園芸界では無視できないひとつの大きな「島」になっている。おそらく僕のような、自宅の庭でガーデニングを楽しむ普通のガーデナーの数と、多肉愛好家の数はそう変わらなくなっているのではなかろうか。
水耕ガーデナー、インドアガーデナー・・・呼び名は何でもいいが、そういうライトガーデナー(ファッション感覚の、軽い気持ちのカーデナー)が今後どんどん園芸界(園芸ブログ)に参入してきて、蝶々を追っ払いながら土で野菜作ってる僕のようなガーデナーを横目に、「水だけでナス100個出来たお!」とか「水耕オクラ食べきれません~!」とかいった記事をアップするようになるかもしれない。
そうならない為にも、今のうちにやっとく。
(長い前書きでゴメンナサイ)
冒頭の本を参考に、サニーレタスを水耕栽培する。

ボックスアイスの箱で。(アルミホイルを巻いているのは日光が水に当たって内側にコケが生えないようにするため)

まずフタに10円玉で「植え穴」の位置をしるし、

カッターでくり抜く。

皿洗い用のスポンジに切れ込みを入れて小さくカットして、クッションにする。

外の水道である程度土を落とし、最後に台所の水道で土を落としきる。土がついていると雑菌が繁殖して良くない。

こんな感じで本葉が出ていた場所より少し下にスポンジを当てて、

植え穴に挿し込む。

このあと溶液を容器に注ぎ込むのだが、教科書どおりにやるのなら上述した㈱協和の「ハイポニカ」を使うところだが、「ハイポニカ」はネットでしか買えないとかで、うちは市販でも買える代用品「微粉ハイポネックス」を使った。(「ハイポニカ」を買えない人はこっちでもOKと本に書いてあった)


万田酵素でもイケんじゃねえの?てか普通の液肥でいいんじゃねえの?と思ったが、水耕栽培ビギナーなのでお利巧さんモードで。
この「微粉ハイポネクス」、リン酸なんかよりカリ分がずっと多く、根っこを強くし、植物を丈夫にする肥料。
予め容器の隅をこんな風に「口」にしておくと養液を入れやすい。奥さんのアイデア。(いちいちフタを開けなくて良い)

説明書どおりに希釈して、注ぎ込む。空気の溜まる空間を残しておく必要があるので満タンは入れない。3分の2か4分の3が目安。

本当は、熱帯魚や金魚の飼育に使うエアーポンプで空気を入れたほうが生育が旺盛らしいのだが、なくてもまあ育つらしいので今回はコレで。
そうそう、ポンプやLEDを使うなら、近くに電源が必要だ。
それがネックといえばネックかな。
完成~。夕食の後のナイト・ガーデニングだった。

部屋の中で野菜を「植栽」したのは初めてだ。。
外での植栽とはちょっと違うけど、楽しさは同じだった。
これが上手く行けば、次からはもうちょっとカワイイ容器で作りたいね・・・。
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2015-09-28 Mon
パンジーの種が発芽し始めたので裏の勝手口から表の縁台に移した。左が2袋100円のダイソーの種(中国・韓国産)、右が1袋298円くらいしたサカタのフリル咲きパンジー。
発芽率は今のところややダイソーのほうがリード。

土、置き場所、播種したタイミング、雑な種のまき方、いずれも条件は全て同じ。
倍の値段のサカタの発芽率がダイソーと同じかそれ以下というのは予想はしていたけど実際目の前で展開されるとワナワナ来るわ。
サカタをボロクソに批判したいところだがまだ1週間ちょっとしか経っていない。これから発芽する種もあるかもしれない。
もう少し様子を見よう。

こちらは郵便局で頂いた無料の西洋石竹。

サカタはこっちにも負けている。
夕方、仕事の合間に庭に出た。

週のスタートからいきなり忙しく、サボる時間もない。昼休みすらない。
ランチは外に食べに行くこともあるのだが自分で作ってリビングで摂ることも多い。
今日はインスタントの茶碗蒸し1個を鍋で温めて、「稲庭うどん風こんにゃく」に鮭の切り身。それ食うだけ食ってすぐまた仕事。
夕方に来客の予定があったというのもある。
その顧客は以前僕が名刺をデザインしてあげた方で(↓これね)

今日、直接この名刺の使い勝手や評判を聞くことが出来た。
嘘かお世辞か、この名刺にしてから仕事が増えたとか。
まあ、デザインした側としては嬉しい限り。
庭に出たついでに通路まで足を伸ばす。
西日のせいか、ふわりと黄色くなったコリウスが緑の小径に秋を作っている。

どれが紅葉し、それが常緑か、おおよその見当はついているのに、秋は突然やってくる。
気がする。
恋と一緒。

アゲラタムの青にサルビアの赤、ダリアの淡いオレンジ色。
狙ったワケでもなんでもない、偶然の連鎖。
テキトーガーデニングでもそれなりに光る場所がある。
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2015-09-27 Sun
地球を含むセクター2814のグリーンランタンとして活動中だった赤い肌の異星人アビン・サー(Abin Sur)は、敵との戦いで重傷を負い、地球に不時着する。瀕死の彼は自分のパワーリングに、グリーンランタンの称号を受け継ぐに相応しい人間を捜すように命令する。アビン・サーの意志を継いだジョーダンは、地球人初のグリーンランタン・コァ隊員として、地球の、そしてセクター2814の平和を守るための戦いに身を投じる!(wikipediaより)
なんのこっちゃ?と思われたかもしれない。アメコミのヒーロー「グリーンランタン」のあらすじである。「バットマン」や「スパイダーマン」と比べるとかなり知名度の低いヒーローだが11年に実写映画化もされ、見事にこけた。

「パワ-リング」と呼ばれる指輪をはめ、ランタンにかざすとエネルギーがチャージされ、

変身!

武器はない。頭の中で想像したものが指輪の力で実体化するので必要ないのだ。いうなればイマジネーションが武器。
例えば巨大なトンカチを想像すればそれが現れるし、巨人の拳でパンチすることも出来る。
映画は興業的には失敗に終わったが、僕や奥さんのようにこの映画で「グリーンランタン」を知りファンになった人もいるだろう。
特にうちの奥さんはこの映画をいたく気に入り、観た瞬間に頭の中で何かを作っていたらしい。
パワーリング風多肉ホルダー!

前代未聞、アメコミと園芸のコラボ!ありえねー。(需要ねー)
でもはめると!グリーンの力が体中にみなぎる~。(でかっ!)

何かの端材の端っこにドリルで穴を開けて作ったらしいです。




同時に、先日剪定したキウイのツタで・・・

ランタンまで作ってた・・・。

「グリーンランタン」の紋章に似せて作ってある。
「キウイのツタ捨てないでね」というから何に使うのかと思っていたら。。。
グリーンランタンのランタンを作るんだろ?なんて誰に予測できたろう?
ちなみに限定販売されたおもちゃのグリーンランタン・ランタンはこんな形↓

もちろん変身するためでなく、多肉や背の低い植物を中に飾って楽しみます。

ナチュラル園芸雑貨として。
ちなみにこの指輪風・多肉ホルダー、ただの額縁ではなく、ちゃんと土が入るのでこのまま育てることが可能。

小さく丸く切った鉢底ネットを入れて

根っこを崩して、ピンセットなどで用土を詰めればOK。小さいので優しく。
指にはめながらでも植栽できちゃうのがスゴイ。


完成~☆



たくさん作って並べたらきっとカワイイだろう。
実は、うちにはセダムはあっても多肉植物というものがほとんどない。一度多肉だらけの寄せ植えを作ったけど管理がいい加減で今では観賞に堪えなくなっている。むしろエアープランツのほうが数は多い。
多肉のいいところは場所をとらないこと、小さいこと、手間がかからないこと、丈夫なこと、そしてこんな風に遊べる(カスタマイズしやすい)ところだろう。プレゼントとしても喜ばれる。
今まではあまり使ってこなかった多肉だが、こうして遊ぶと楽しい。
これからは園芸店でも多肉をもうちょっと真剣に見よう。
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2015-09-26 Sat
今日は昼前にジムに行き汗を流した後、庭に出た。連休前~連休中に植えた菜園の野菜たち、見るたびに大きくなっていっている。
順調~順ちょ・・・っと待て。

カブの葉がボロボロ。これは虫食いのあとじゃないか。発芽してすぐに防虫シートを被せたのに、なぜ!

けっこう食われてるし。。慌ててシートをはいで「犯人」を捜す。

黒い(角度によっては紺色)の小さいイモムシ軍団が発生していた。
全部で10匹ほど検挙。
数日前、どうやって入ったのかシートの中で一匹のシジミチョウがパタパタ羽ばたいていたが、まさかヤツの子供?それとも他の蛾やチョウが発芽するのと同時にタマゴを産み付けて行ったのだろうか?
虫の執念、改めて脱帽。
アブラナ科は播種と同時にシート掛けするべきだね。こうやってシートを掛けた後孵化されると厄介だ。半透明だから鮮明に見えないし、なによりこっちは安心しきっている。おまけにシートに守られてるからトカゲやカマキリなどの天敵も来ない、ヤツラからしたら楽園、食い倒れドームを提供することになり屈辱的である。
今日発見できてよかった。まだ葉が残っているからセーフだろう。
不定期にアンジェラが咲く。

通路。

もうちょっとちゃんとしたいんだけど、どうしても許せないってワケじゃないし、満足というわけでもない。点数で言うなら69点。せめて80点くらいにはしたい。
といってもこれといって良い案もなく、ハナガラを取り、剪定をしつつ、季節が過ぎるのをただ待つだけ。
コスモスの種でもまいておけば良かったかな~。
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