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Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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花なんて植えたもん勝ち~地方再生~
我がさいたま市中央区が誇るローカル観光スポット「与野公園」のバラが満開で、先週の土曜・日曜は「バラ祭り」が開催された。

与野に越してきて1年半。家のすぐ近くだというのに去年は見に来なかった。爆音で浪曲だの琴だの「世界にひとつだけの花」だのが流れ出したからである。

ところで、先日、茨城県の「国立ひたちなか海浜公園」のネモフィラが踏み荒らされて大変だ、という記事を読んだ。(コチラ
同公園は毎年GW前後のネモフィラの開花に合わせて多くの観光客で賑わうが、毎年前年を更新する勢いで入場者数が増えているそうで、今年も過去最高を更新し、 4万3千人もの人が訪れたそうだ。
僕も去年、母と奥さんと一緒に行ってみたが、それはもう花より人のほうが多いんじゃないかというくらいで、二度と来るか馬鹿野郎と思ったものである。
以下去年の写真。

で、一部のマナーのない人たちが、写真撮りたさに柵を越えて植え込みの中に入り、地面が露出してしまっている箇所が増えてきているそうだ。
すれ違いもままならないような狭い通路を歩かされるので、そういう人が出てきてもおかしくはない。
実際、ネモフィラをバックに人物の写真を撮るのは至難の業である。後続の人たちからのヒンシュクを覚悟で立ち止まり、交通を遮断しないと撮れない。

狭い通路をほとんど一方通行に流れていくので、立ち止まると非常に迷惑である。ましてや花をバックにハイチーズなどしようものなら渋滞が起きてしまう。
そう考えると、人の迷惑にならずに心置きなく孫やガールフレンドの写真を撮るにはいったん通路から出るしかない。
踏まれるネモフィラは、だから、一見マナー違反のようで案外「気配り」が生んだ結果かもしれない。皮肉な話だが。。
まあ、通路を広くすることが一番の解決策だろう。
だが今日はそんな話がしたい訳じゃないのだ。
昨日、花のシーズンにもかかわらず花の少ない、人の来ない「因島フラワーパーク」のことを書いたが、海浜公園のネモフィラを見ていると、つくづく、花なんて植えたもん勝ちだなと思う。
「ひたちなか海浜公園」なんかたかだか13年の歴史しかない。13年前に大して考えもせずにネモフィラを植えて植えて植えまくった結果、こうして来場者がロープを超えて花を踏んづけてまで写真を撮ろうとする花の名所になった。
秩父の羊山公園の芝桜も開園の1980年から少しずつ形を整えていったので、歴史は浅い。誰が考案したか知らないが、「むちゃくちゃ芝桜植えて海みたいにしたら人来るんちゃう?」みたいなノリで始めたに決まっているのだ。
因島はかつて除虫菊のメッカで、咲き誇る菊の海が楽園のように見えたそうだ。その姿を再現すればいい。いや再現して欲しい。「海浜公園」に倣って、植えて植えて植えまくればいい。何もせずに観光客は帰ってこない。
花で人を呼ぶのに崇高な理念なんか必要ない。
このブログを読んでいるような園芸レベルの高い人たちを唸らせようというんじゃない。普段は花なんか興味ない連中をいかに呼び込むか、という話である。彼らが求めているのは渋いナチュラルガーデンでもバラの庭でもない。
「見渡す限りのお花畑」
これに尽きる。
そこに座って花を眺めながら恋人や家族とソフトクリームを食べたいのだ。
その程度の「非日常」くらい行政がちょっと本気を出せば作れる。何もスタジアムを建設しろというのではないのだ。

いま、レジャーの中身が変わってきていて、人々はただの「買う」「行く」「泊まる」から「見る」とか「登る」とか「作る」といった、体験型・参加型のレジャーに価値を見出し始めている。「海浜公園」の入場者がここ数年でぐんと増えているのは、恐らく普段は花に関心のない若い人たちまでが「ネモフィラ見てーーーー!」とやって来るようになったからだろう。
近所の与野公園の「バラ祭り」もスゴイ人だった。恐らくこちらも来場者が増えているんじゃなかろうか。。。そのうち「ローカル」じゃなくなるかもしれない。
ガーデニングそのものはブームになっていないが、「花を見る」という「体験」の価値は間違いなく上がっている。
地方再生の鍵は案外、足元の球根だったりする。

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園芸コラム | 23:05:39
因島の観光地に思う
「しまなみ街道」を降りるとすぐ、因島島内の目ぼしい観光地へ誘う案内板に出くわした。
今回は「秀策記念館」「水軍城」「因島フラワーセンター」へ行く。(上の「万田醗酵」も気になるが・・・)

秀策記念館の「秀策」とは、本因坊秀策のこと。江戸時代の囲碁の棋士で、棋聖(きせい=囲碁の神様)と呼ばれた。
でも僕は囲碁は打たない。ルールも知らない。

僕のように囲碁を打たないクセに「秀策」の名を知り、かつ、この記念館の存在を知っている人は、ほぼ100%このマンガのファンである。

右の烏帽子を被った長髪のキャラが実は平安時代に「天才棋士」と呼ばれた棋士の幽霊で、現代の主人公(中央)にとりつく前は江戸時代、秀策という少年にとりついて囲碁を打っていた・・・という設定。
この秀策記念館も本編に登場する。
その登場の経緯が切なく、涙を誘うものであるため、読者は否応なしに「秀策」という名とこの記念館の存在を胸に刻んでしまう。
しかし当の記念館にはこのマンガと記念館を関係付けるような展示物はほとんどない。談話コーナーに同マンガのコミックが置いてあるくらい。
別にそんなものは(少ししか)期待してないからいい。逆に秀策の人生や人柄をすっ飛ばして原画やセル画やサインの展示ばかりだったらそれこそ引く。。
ただ、それでもやっぱり少しはマンガとの接点も垣間見えた方がいいとは思った。ブレずに秀策の人となりや偉大さのみに焦点を当てた展示は評価するが、「秀策」の名を一般にまで広めたのは間違いなくこのマンガであり、このマンガの読者だからだ。
また、マンガに登場した資料館はかなり年季の入った建物だった記憶があるが、建て替えてあった。
来場者数が増えて予算が取れるようになったからだろう。
来場者数が増えた理由は明らかだ。
ならば囲碁のルールは知らないが「一度来てみたかった」「生で見たかった」というコアなファンへのサービスも多少は必要だろう。
入り口はどうであれ、皆、「秀策マジハンパねえ」ということくらいは知っているのだから。

お次は水軍城。平安時代から戦国時代にかけて活躍した「村上水軍」は瀬戸内海、特に因島周辺を拠点にした軍団だった。

そんな「村上水軍」のお膝元でありながら分かりやすいモニュメントがないじゃないか!という訳で昭和58年に地元の有志が築城したのがこのお城。城自体に歴史的な価値、意味合いはない。
ということを長い階段を上りきった入り口の案内板で知った。。。別にそれはそれでいい。日本の城なんて今となっちゃ復元された「コンクリート城」が大半である。肝心なのは中身だ。
『村上水軍の娘』とかいう小説が売れたようで、平日の昼間だというのにけっこう人が来る。「秀策記念館」と違って、ここは小説の作者のサインやら写真やらを大々的に前に出していた。同じ島内でも対照的だ。もしかして小説のほうがマンガより「上」とか思ってないだろうな。
ところで、個人的に「村上水軍」という言葉を聞いただけで胡散臭さといかがわしさを感じ、「信長が最も恐れた」とか聞くと鼻で笑ってしまうところが自分にはある。忍者とか仙人とかと同じただの伝説だと見くびっているところがある。
だからここに来た。
笑うのはよく知らないからである。知っていれば胡散臭いとも思わないし、見下しもしない。「村上水軍」なるものが、しっかり日本史を形成するひとつのピースとして、真面目に語るに値するものかどうか判断するために来た。
しかし結論から言って、坂を上ってきた自分と、下って帰る自分は、何の変化もなかった。「村上水軍」がどういう集団なのか、第三者に説明できないまま帰らなければならないというのは空しい。もっとちゃんとやれ。

最後は因島フラワーパーク。

フラワーパークといっても、そんなに花はない。坂の上に温室があるというのでそれを目指して歩くのだが、あまりに閑散としていて、花もろくに咲いてないのでどんどん不安になる。。。入場無料も頷ける・・・。

坂を上がり切ると、デージー?マーガレット?の海・・・。これには驚いた。

しかしこの花、実はデージーでもマーガレットでもなかった。

除虫菊(じょちゅうぎく)という菊なのだ。
除虫菊とは以下の通り。。↓

「除虫菊の栽培の基点となったのは、明治28年の渦巻き型蚊取り線香の考案でした。」
とあるように、そう、この菊、蚊取り線香の原料だったのである。
今ではより効率の良い他の原材料が見つかったのか、それとも外国産の除虫菊に代えたのか、とにかく因島での除虫菊の生産はすっかり廃れてしまったが、こうして訪れる人に体験してもらうことで除虫菊の魅力をアピールする努力を続けている。
自分だけの蚊取り線香、超作りたかったけどこの日は閉園間近で人がいなかった。

誰かが体験した形跡を見て想像を膨らますしかない・・・。

 

手作り体験は5月いっぱいは毎週日・祝開催しているそうですので、お近くの方は是非。

僕の代わり自分だけの蚊取り線香作ってきて下さい!(参加費500円)
こんな花があったこと、そして蚊取り線香の原料が菊だったこと、そういえば蚊取り線香の箱にニワトリと一緒に菊の絵柄が描かれていたことなどを思い出し、ちょっと胸が熱くなった。来てよかったと思った。

この体験コーナーの隣に、温室がある。

しかし時が止まっている。

枯らさないよう最低限の管理はなされているが、寂しい。とにかく寂しい。
外の花壇もそうだが、ガーデナーとしてこんなフラワーパークは放っておけない!という気分になる。
植物というのは多分、人間に見られると喜ぶ。野生の植物は知らないが、人間の鑑賞用に植えられた植物というのは、人間の存在を感じることが出来ると思う。足音、笑い声、葉っぱを触られた時の感触、振動、地温、空気・・・。
うちの庭木がまさにそうだ。空き家時代の庭の写真と今の写真を比べると、同じ季節でも自分たちが来てからの方が明らかに茂っている。単に成長しただけ、では説明しきれない「変化」がそこにはある。
人の気配を感じると、頑張ろうと思うのかもしれない。
この温室に人は来ない。来ても見るべきものも大してない。
でもブーゲンビリアは花を咲かせ、ソテツは腕を広げ、ハイビスカスが茎を伸ばしている。本当ならばもっとイキイキとするはずの花たち。
尾道市の観光課の意識が低いのか人がいないのか知らないが、こんな生殺しめいた中途半端な状態にしておくのはガーデナーとしてけしからんと言いたい。
俺に500日くれ、来場者数を倍にしてやる。入場料を払ってでも来たいと思わせる公園にしてやる。

体験コーナーにこんな色紙が飾ってあった。

正しいが違う。
看る人と見る人、両方が必要なのである。

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行ってみた | 00:27:57