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Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
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さようなら、ギャングたち
誰かを信用するには、その人の感性・価値観が信ずるに足ると思えなければならない。この人はケチなまがい物と本物とを見分ける力がある、欺瞞を見抜く眼を持っている、少なくとも自分にそう信じさせる言葉(技術)を有していると、思えなくてはダメだ。
そういう意味で、村上春樹と高橋源一郎は10代の頃の僕の「お手本」だった。村上春樹を読んで「クールとは何か」を考え、高橋源一郎には文学、哲学、アート、映画、マンガ、果てはドラクエまでを内包した、「知ること」の楽しさ、知りながら生きることの豊かさを見た。
彼らは悠々自適でいながら、地に足の着いた「格好いい大人」に見えた。
それが今はただの馬鹿者にしか見えない。
村上春樹は12年9月、尖閣問題について朝日新聞にコラムを寄せた。それまでにも彼は政治的な発言で物議を醸し、着実に僕の中で「死につつあった」訳だが、このコラムで完全に彼は僕の中で死んだ。
彼は「国境がある以上領土問題は避けて通れない」としながら、尖閣は日本固有の領土で、中国がけしからんとする専門家や、それに賛同する人たちに対して、
「それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。しかし、賑やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ」
と書いた。
要するに尖閣諸島問題をきっかけに日本が右傾化していくのを危惧する、ということなのだが、一方で、反日政策の一環で、日本人作家の著作が中国の書店から撤去されていることについては、

「僕に今ここではっきり言えるのは、そのような中国側の行動に対して、どうか報復的行動をとらないでいただきたいということだけだ。もしそんなことをすれば、それは我々の問題となって、我々自身に跳ね返ってくるだろう」
と、尖閣とは何の関係もない、ただ日本人が書いたというだけの理由で書物を撤去する中共の暴挙には理解を示し、こともあろうに日本側に自制を求めたのだ。
あの海上自衛隊の映像が世に出たあとのコラムとは思えない能天気ぶりである。
人民を安酒で酔わせるために日本を悪者に仕立てているのはどこの国か、それも分からないのか。
日本ほど冷静で民主的で温和な国はないと思うが、村上の中では日本人の書いた本を撤去する中国より、大使館をぶっ壊されても中国にODAを払い続けている日本のほうが「何をするか分からない怖い国」に映るらしい。
イデオロギー以前に、論理的におかしいじゃないか。比喩も月並みだし。
完全に終わった、と思った。

高橋源一郎にいたっては、もう病気としかいいようがない。
以下は同氏による9月25日付朝日新聞のコラム。「『愛国』の『作法』について」


「学校で「新聞」を作るプロジェクトに参加している小学生の息子が、おれの机の上に積まれていた新聞と雑誌を見つけ、「これ、なに? 読んでいい?」と訊(き)いてきた。おれは、少し考えて、「止(や)めときな」といった。

「なんで?」
「下品で卑しいものが混じってるから。そのうち、きみはそういうものにたくさん出会うことになるだろうが、いまは、もっと気品があって美しいものを読んでいてもらいたいんだよ。パパとしては」
「わかった」。そういって、息子は書斎を出ていった。おれは、なんだかちょっと悲しく、憂鬱(ゆううつ)だった。
朝日新聞は、二つの大きな「誤報」を作り出した〈1〉〈2〉。「誤報」に関しては、擁護のしようもない。その後の対応も、どうかしている。だから、批判は甘んじて受けるべきだ、とおれは考えていた。机の上にあったのは、その「誤報」を批判するものだった。
その中には、有益なものも、深く考えさせられるものもある。だが、ひどいものも多い。ひどすぎる。ほんとに。罵詈雑言(ばりぞうごん)の嵐。そして、「反日」や「売国」といったことばが頻出する。」

そして最後にこうしめる。

「人は間違える(おれもしょっちゅう間違える)。組織や社会も間違える。国もまた間違える。それがすべての出発点であるように、おれは思う。それがどのような「正義」であれ、「おれは間違っていない」というやつは疑った方がいい。「愛国者」であると自称する連中は「国の正しさ」に敏感だ(だから、「正しくない」といわれると攻撃する)。だが、正しくなければ愛せないのだろうか」
「自称「愛国者」たちは、「愛国」がわかっていないのではない。「愛」が何なのかわかっていないのだ、とおれは思う。こんなこといってると、おれも、間違いなく「反日」と認定されちまうな。いやになっちゃうぜ。」


彼は自分の息子が朝日を批判している記事を読むのをとめる。理由は「下品で卑しいもの」だから。「反日」や「売国」といった言葉が頻出するからだと。
しかし「下品で卑しい」というのは、
・自分で傷つけたサンゴを写真に撮ったり、
・明らかに毒ガスとは違うものを「これが毒ガスだ」とスクープし、間違いを指摘した産経新聞に乗り込んできて怒鳴り散らしたり、
・NHKの番組に安倍と中川が口出しして内容を無理やり変えさせたと騒いでそれがあとで全くの嘘だとバレても謝罪も訂正もしなかったり、
・日本の母親は受験生の息子をオーラルセックスで慰める、日本の女子高生は刺激を得るためにノーブラ・ノーパンで街を歩くと英語版だけで掲載したり(毎日デイリーニュース)
こういう報道を平気でやってのけられる連中のことを言うんじゃないのか。
もし産経やその他週刊誌でも同レベルの「下品で卑しい」記事なりエピソードがあるなら高橋源一郎先生にはぜひご教授願いたい。
それに、僕は朝日を批判している週刊誌の中身は大体知っているが、罵詈雑言と呼べるほどのものは見たことがない。一体どこの誰がどのメディアで書いたものを読んで憂鬱になったのか名前を挙げて欲しい。まさか2ちゃんとかヤフコメとか言わないよね?
最後の
「人は間違える」云々も、悲しくなるほど程度が低い。
高橋自身が、慰安婦捏造問題を単なる誤植とかミスプリくらいの意識でしか見ていないことがよく分かる。さすがかつて「報道ステーション」で尖閣問題について訊かれ「どーでもいい」と答えた人なだけはある。もしくは分かっていながら意図的に矮小化しようとしているか。
いずれにせよ、物を見る眼がなくなったのは確かなようだ。AとBを比べる力もない。嫌悪感と憂鬱が先走って自分の言っていることがメチャクチャになっていることも気付かない。
哀れである。
大江健三郎でも吉本隆明でも、あれだけの知性を持っていてもこと政治問題になるとその辺の主婦以下の思考に陥る。それが僕には理解できない。新興宗教に入信しちまった、と考えるほかないのか。僕が知っている中で、小説と同じように政治的発言でも唸らされたのは安倍公房と三島由紀夫くらいだ。

「人間は信じたいものを信じる」とはユリウス・カエサルの言だが、こうやって見ると、どれだけ頭が良くても、どれだけ証拠が出ようと、どうしても朝日新聞を信じたい人というのがいるのだ、ということを改めて思い知らされる。
高橋は言う。
「愛国者」であると自称する連中は「国の正しさ」に敏感だ(だから、「正しくない」といわれると攻撃する)。だが、正しくなければ愛せないのだろうか。

国の正しさに敏感で何が悪いのか?
それにそもそも「正しくない」と言われたから怒ってるんじゃない。証拠もなく結論ありきで原発作業員を悪者にしてセウォル号よろしく記事を書いたり、平気で嘘を書くから皆怒っているのである。「正しくない」と言うからには裏づけをちゃんとしろよと、それだけの話だ。
もし「それ、実は正しくありませんよ」と、新たな証拠による新事実を突きつけられてもなお一部の国民が「認めない!」と言い張るなら話は別だが、残念ながら頬っかむりを決め込むのはいつも左翼のほうである。
村上春樹や高橋源一郎は「信じたいものしか信じない」感情だけで動く哀れな戦後左翼に過ぎないかもしれないが、
最近の人は「事実」の集積によって「日本頑張れ」「どうして日本ばっかりが・・・」という気持ちになっている。少なくとも裏づけのない「与太話」を30年以上信じ続けるほど日本に恨みもなければお人よしでもない。
僕たちは正しさを求める。正しい日本を見たいと願う。国際社会に公正さを求めるし、自分たちも公正でありたいと思っている。
しかし国際社会は黒い。ドス黒い。国連なんか犬のエサにもなりそうにない。日本の主張する「正しさ」なんて中国のクシャミの前にあっという間に掻き消えてしまう。だからせめて日本にいる子供たちくらいには「正しい歴史」を教えようと思うし、新聞には自国を貶めるような記事は書いて欲しくないと思う。

左翼はこのような動きに警鐘を鳴らす。やれナショナリズムだ、やれ歴史修正主義だと。
しかし紙面を割いて合理的な反論をしようとはしない。本当に南京大虐殺があったというなら、バターン死の行軍が本当に「死の行軍」だったというなら、新たな証拠なり事実を提示し、ぐうの根も出ないほどの論理で懐疑派を論破すればいい。
しかし出来ない。出来ないから嘘で固めようとする。テレビを使って誤った「正義」をゴリ押す。
歴史修正主義はどっちだ。

「クールな生き方」「知ることの楽しさ」を教えてくれた2人の作家は今、反面教師として僕の中の墓に眠る。
さようなら、ギャングたち。


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政治 | 18:57:18