2014-04-02 Wed
実は通路に花を植える前に、前の家から持ってきていたチューリップの球根をばら撒いて埋め込んであった。その時点ではまだ土も耕していない、手付かずの状態だったのだが、引っ越してきたばかりでとにかく物を片付けたかったのである。僕は奥さんに「片付け魔」と呼ばれている。
なんでもすぐ物を「片付け」てしまうからだ。しかし性質の悪いことに片付けたものをどこにやったのか記憶していないので、必要なときに「片付けた」ではなく「失くした」に変わってしまうという。。失くしたどころか捨てていることもよくある。そしてゴミ箱で救助される物はたいがい奥さんの物である。ヘアバンド、ヘアゴム、ヘアピン、クーポン券、アクセサリー、目薬、請求書、使いかけの化粧水、ハンドタオル、コンタクトケース、腕時計、ハイヒール・・・・。挙げたらきりがない。
なぜ人のものを勝手に捨てるのか?と問われれば、
それは即ちお前が片付けないからだ。
と言うしかない。
だから悪魔。「片付け魔」。
球根はそんな僕には無性に「さっさとどっかにやりたい」と思わせる物体である。「どっかにやりたい」というより、植えたくなるのだ。さっさと植えて、片付いて、スッキリしたい。片付け魔のうえにせっかちである。最悪だ。せっかちだから「植えること」を目的化してろくに計画も立てずに穴を掘り始めるので、一度埋めた球根を掘り起こすハメになったり、花が咲いて思っていたのと全く違う配色であることに愕然としたりする。
今年ももちろんそうなった。(だからこんな長い前置きを書いているのだ)
「片付ける」ことしか頭になかったためとにかく穴を掘って大き目の球根をガンガンそこら中に埋めていった。かくして30球の球根たちは地上から姿を消し、僕は「たくさんの球根を無駄にせずに済んだわ☆」という充足感を味わうことも出来た。
そして数日後・・・苦労して球根を植えたのと同じ場所をスコップで掘り返すやつがいる。
そう、僕だ。
今度は花を植えるという。腐葉土を混ぜ込むという。もちろんどこに球根を植えたかなんて忘れている。というか最初から無計画なのでどこもクソもない。
そうして花を植えて花がたくさん咲き、悦に入って球根のことなどとっくに忘れた頃、チューリップがとんでもない勢いで背を伸ばし、ポンと咲くのである。


そんな訳で、我が家の通路はチューリップ参戦でさらに賑やかになってきました。
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