2013-10-31 Thu
この数カ月、ほとんどガーデニングらしいガーデニングをしてこなかった。せいぜい草を抜いたり水をやるくらいで、大好きな寄せ植えもほとんど作らなかった。年始に不幸が重なったせいでモチベーションが激減したのもあるが、実はそろそろ引越しを考えていたからである。いま、自宅と事務所の二軒を借りているのだが、そろそろこの二重生活がしんどくなってきた。しんどいというより不便だ。書留郵便を受け取るためだけにわざわざ居残ったり、土曜でもポストを確認しに行かなければならなかったり、空模様によっては洗濯物を取り込むために大急ぎで家まで戻ったり・・・。それに事務所はアパートの一室だから隣の住人に気兼ねする面もあり、部屋も狭けりゃ気持ち的にも窮屈である。
だったらなぜ初めから自宅で始めなかったのだと思われるかもしれないが、自宅の大家さんの許可が下りなかったのである。何度頭を下げても首を縦に振ってもらえなかった。しかしそれはもう言うまい。今となってはどうでもいいことだ。それに事務所はこれ以上ない好立地だった。駅まで歩いて行け、郵便局も近かった。小さいながら庭もあったし、「和カフェ風事務所を作る!」と息巻いて自作の机や椅子を作り、壁を野地板で覆ったりするのもエキサイティングだった。
自宅の大家さんに事務所兼用を拒絶されたことにより、僕たち夫婦の「庭」への愛情は半減した。同じ花壇、同じトタン塀、同じテラスであっても、それはもう昨日までとは違う庭だった。それでも荒れ放題には出来ないからそれなりに手入れはしていたが、最初に越してきた時のような情熱は持てなかった。
そして父が死に、義理の父が死んだ。
この死と死の間は一か月も空いていない。片方は千葉の成田、片方は京都である。よく自分たちはこのdeath sandwichに押し潰されなかったものだとつくづく思うが、こっちの状態などお構いなしにやってくる<仕事>という台風が、まったく皮肉なことだが忙殺という名の「悲しみのシェルター」へいざなって(押し込んで!)くれたのである。
6月以降だけでも青森、宮城、岩手、茨城、新潟、長野、山梨、静岡、群馬、栃木に出張した。群馬と栃木にいたってはほぼ毎月のように行っている。一昨日は山形にいたし、明後日は大阪に発つ。そして最悪なことに僕はこの仕事が気に入っている。
以前なら地方へ出張した際には地元の園芸店を「調査」した。そして安い苗があればトランク一杯に詰め込んで帰ってきた。今は無理である。庭は実在しても、観念として、それはもうないからだ。飛んで行ってしまった。
しかし新居を見つけた。

今の倍の面積の庭と、なぜか物置小屋が二つも付いている古い貸家。
自宅兼事務所である。
中も見た。とんでもなく汚かった。でも仲介業者が骨を折ってくれたのでリフォームされることになり、おまけに家賃まで下げてくれた。何より嬉しいのは、「庭は好きにしていい」と言ってもらえたことだ。
庭は好きにしていい。
そういう訳で近々、「庭にいます」の舞台が変わります。
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2013-10-29 Tue
今日は出張で山形に行った。高速道路から見える山はすでに紅く染まっていて、平日だというのに大きめのサービスエリアはどこも紅葉狩りを楽しむツアー客で混雑していた。
仕事の後、昼食を摂りに市内をウロウロしたのだが、これといって目ぼしい店がない。せっかく来たのだからガストや吉野家なんぞにお金を落とすより、地元経済の活性化に貢献できる「ジモティーの店」に入りたい。といってあんまりディープすぎる個人店は入りにくいので、県内もしくは近隣県で数店チェーン展開しているくらいの、少しお洒落な洋食レストランはないかしら。(わがまま)
10分20分車を走らせるもそんな都合のいい店はあるはずもなく、結局道路沿いに「イオンモール」の看板を見たのでカーナビで検索し、仕方なく大企業の世界侵略に加担することにしてイオンの前まで来ると、「菜園ビュッフェ ピソリーノ」「ピッツァ パスタ ランチ」という文字が目に飛び込んできた。
イオンモールの鼻をすかして急ハンドル。
入る。
地元のマダムでごった返している。失礼ながら山形にこんなに人がいたのかと思うほど賑わっている。
ホールには結構本格的(っぽい)ビュッフェが用意され、厨房では石窯でピザを焼いている。二階席に通され、店員さんの説明を受ける。基本はイタリアンレストランで、ランチタイムは1,350円で石窯ピッツァ&パスタにプラスしてビュッフェが付いているという。しかも時間制限なし。最初に好きなパスタとピザを注文して、ビュッフェを取りに行くというスタイルらしい。なるほどピザにもパスタにも値段が書いていない。なんでもおかわり自由ということか。
地方でいい店を見つけると、どうしても「この店がさいたまにあったら・・・」と想像してしまう。「さいたまにもあったらいいなあ」という願望ではなく、「あったらどんなことになるだろうか」という怖いもの見たさ的な空想である。
多分爆発炎上するだろう。客が入りすぎて。。。なにせ「かっぱ寿司」行きたさに1時間待ちの行列を作る連中である。
さてさて、ビュッフェを取ってきた。これにさらにピザが一枚加わる。

簡潔に言おう。パスタは美味かった。ピザもまあまあ美味しい。ビュッフェの料理は・・・
じつはそう。ヒンシュク覚悟で言うと、ほとんど手を付けられなかった。。。
お腹が一杯になっちゃったからだ!
分かっている。ビュッフェでは取り過ぎちゃだめなことくらい。だからそれぞれ一個か二個しか取ってない。むしろ二回行くくらいの気持ちだったのだ。
パスタが多かった。。皿だけでかくて量は少ないだろうと思ったら、↑の赤いパスタ皿、バケツみたいになっていて深いのだ。そしてピザも、普通のLサイズ。
驚きなのは周りのマダムたち。自分たちと同じようにピザとパスタとビュッフェを頼んでいるのに、ペロッと平らげていることだ。おまけにドルチェ(デザート)にまで手を出している。こっちはとてもじゃないがスィーツまでたどり着けない。
会計を済ませ、言葉にもならない不完全燃焼を背負って車に戻る。
胃袋は満タンになった。だが、、心は。。。???心は空っぽじゃないか。
食事というのはただお腹いっぱいになればいいというものではない。真の満足とは肉体的な満足と精神的な満足が合わさって得られるものだ。そして精神的な満足を得るには、皿を空っぽにして初めて得られるのではないか??パスタとピザで胃袋は満たされたものの、ビュッフェをたんまり残したせいで「食事をした」という実感がない!!食った気がしない!不完全燃焼どころか何しに来たのかも分からない。
隣席のマダムたちはしっかり皿を空っぽにしていた。それは彼女たちの胃袋が強靭だからでも、昨日の晩を抜いたからでもなく、単にビュッフェの量を最小限に抑えていたからに違いない。
「ビュッフェではお腹一杯になることを目的化しては駄目。腹八分目でも、とにかく自分が盛った料理を残さず食べるだけで、満足感を得られるのよ♪」
頭の中でマダム達の声を聞きながら東北自動車道を南に走った。
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2013-10-26 Sat
朝。インターホンの音で目を覚ます。クロネコヤマトが荷物を持ってきた。頼んでおいた「ブツ」が届いたらしい。それにしてもでかい箱だ。無駄にでかい。
僕が買ったのはキーボードである。

しかしただのキーボードではなく、折りたためる、丸められるキーボード。

シリコンキーボードという。1500円くらい。コーヒーこぼしても大丈夫。水洗いもOK。便利なものがあるものだ。奥さんはなぜか「フニフニキーボード」と呼んでいる。フニャフニャしているからであろう。東の「フニャフニャ」を西では「フニフニ」というのか。
ところでなぜこんなもんを買ったのかというと、実はいつも使っているノートPCが、突然キーボードだけぶっ壊れてしまったのだ。

打てる文字と打てない文字が出てきて、簡単なキーワードや暗証番号ならなんとかいけるが、ブログの更新などとても出来なくなってしまった。(最近更新が滞っていたのも実はそれが原因の一つ)
新品で購入してから4年しか経っておらず、容量もだいぶ残っているのでキーボードだけのために買い替える気にはなれなかった。で、修理に出そうと思ったら、修理屋さんに「部品がない」と言われた。僕のノートPCは「e-machines」というメーカーで、同社は三流のヘボITメーカーで誰も使ってないから修理の需要なんてないのである。4年でぶっ壊れるPCを作っているような会社だから無理もない。
ともあれ、そんなヘボメーカーのヘボPCでもキーボード以外はピンピンしているのだから、使い続けたいじゃないか。買い替えを薦める奥さんに「とりあえずシリコンキーボードを買うだけ買って、どうしても使いにくかったらPCごと買い変える」と言って、注文した。
さっそく使ってみる。というか、実はこの文章自体、既にフニフニキーボードで打っている。

使い心地はとてもいい。第一印象として「買ってよかった!」と思った。
だが、少し指の動きについてこれないような感じはある。じゃっかん強めに、意識して打たないと、気付くと脱字ばかりの文章になっていたりする。
それでもこうして一回分のブログをスムーズに書けるのだから、僕としては満足である。目的は達成した。
これで来週からは普通に更新できる。。かな~。。(-_-;)
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2013-10-11 Fri
庭の家庭菜園・・・。ほとんど放置状態だが、こんなにピーマンが。。
写真は撮ってないが実はナスも結構出来ていた。他の野菜は失敗するくせに、なぜかピーマンだけは毎年よく育つ。ゴーヤも葉っぱまでは枯れていないので、多分ちゃんと追肥とかしてたらまだ収穫できたと思う。
多忙ゆえ水やり以外の庭仕事が出来ない。毎晩帰宅して庭に入るたびにもどかしいような、申し訳ないような、何ともいえない気持ちになる。
昨日は強風でジニアのプランターが木の台とプランターカバーごと地面に吹っ飛ばされていて、おまけにハイビスカスも倒れていた。ジニアの下に置いてあった黒法師は下敷きになって一本が折れていた。それらを元に戻しながら、その日に限って朝、水をやらなかったことを悔いた。水をやっておけば重みで飛ばされなかったに違いない。
すぐにこぼれた土を補充し、水をやった。
くたびれていたジニアも数時間で元通りぴんとなり、ハイビスカスはさっき見たら二輪の大きなつぼみをつけていた。救われた気がした。
別に園芸欲が失われたわけじゃないから久しぶりに土に触ると掌に「花を植えたい!」というわけの分からん熱い「気」がこもってくる。
仕事以外でも今は派手に動けない事情があるので我慢しているが、一区切りついたら溜まりに溜まったその「気」を開放するつもり。
そうそう、ピーマンはチンジャオロースにして美味しく頂きました。
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2013-10-06 Sun
また仕事が忙しくなりブログの更新も出来なくなってしまった・・。そうこうしている間に消費税8パーセントが決まり、花売り場にガーデンシクラメンが並ぶようになった。
クロッサンドラ60円。。

来年の春からはこういう価格を見ることもなくなるのだろうか・・・。
消費増税は「増税はしません」といって票をかっさらったどこかの政党が国民を裏切って決めたことで、安倍総理には延期することも出来た。というか安倍なら延期してくれるだろうと思っていた。僕も含めそういう人は多い。しかし8%の増税は決まり、法人税の引き下げが決まり、挙句の果てに住民税非課税の低所得者に対して1万円給付するなどという「ばら撒き」まで行うというからガックリである。
「街の声」等を観ても、60代以上の人は大抵「しょうがない」と増税に理解を示す。若い人ほど怒っている。
当たり前だ。
もう子育ても終わり、マイホームも手に入れ、退職金ももらい、「あとはプリウスに乗って旅行するのと孫の顔を見るのが楽しみ♪」みたいな人には、3パーセントの増税などちょっと眉をしかめる程度のことでしかないだろう。しかしこれからローンを組んで「大きな買い物」をしなければならない若い世代にとっては洒落にならないバッドニュースである。しかも近い将来10パーセントにまで引きあげるというのだからお先真っ暗である。これで経済が活性化すると本気で思っているのなら安倍首相は馬鹿だ。希望が必要なのはプリウスに乗っている団塊のGGやBBAではない。若者だ。
政治家やマスゴミは「将来の子供たちに負担を押し付けるべきではない」という。国の借金が1000兆円にまで膨らみ、社会保障費に充てる財源がない、いま増税することで未来の子供たちの借金を減らすことが出来る、と。
そしてそれを真に受けた団塊のジジイやババアが「せめてもの償い」的なわけの分からん偽善から、「しょうがないわよね」というアホな世論を形成してゆく。「未来の子供たち」のことは考えられるが、今現に同じ時代を生きている「若い人」が被る不条理には思いが及ばない。そのくせ医療費や年金が1%でもカットされると聞くやちょっと待てと大騒ぎする。こういう浅ましさ、逞しさは今の若者にはない。
消費税増税が何回説明されても腑に落ちないのは、そこに世代間格差の問題を見、そして自分は「損をする」側の人間だと嫌でも実感させられるからである。
持てる者と持たざる者、持てた者と、持つ気もなくなった者。現金給付などでどうにかなる話ではないのだ。
「未来の子供たち」を作るのは誰か?よく考えて欲しい。
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