庭の雪が溶けない。日当たりが悪いせいだ。隣近所を見ても、いまだに庭がこんな状態なのはうちだけである。
恥ずかしい。恥ずかしいから日陰の部分の雪をスコップですくって日のあたる場所に集めようと思ったが、刃を入れた瞬間、ガチッ。
スコップが効かない。雪と土がボンドで接着したようにくっついて、石みたいな硬さになっている。信じられない。ここは南極か!
そういえば柳生博の息子の柳生真吾氏がこの前、「園芸ガイド」か何かで「自分の家の庭が凍りついてどうしようもない」というようなことを書いていたが、その時は「どんな庭だよ」と思ったが、今ならよくわかる。こんな庭である。
それでもめげずに固まった土をめくると、なななんと・・・!近くに植えられていた「斑入りオオバコ」が根っこごとガポッ!と剥がれてしまった。えええー!
それでも生きてるところが凄いが・・・。
さらに我が家は鬼のような霜が立つ。なぜかは分からない。今朝など、土に埋め込んである踏み石が地面にめり込んでいた。
これは踏み石が沈んだのではなく、霜によって地面が隆起した結果である。ここまで来るともう笑うしかない。
雪を溶かすには塩化カルシウムをばら撒くか、庭と台所を何十往復かして熱湯で溶かすしかない。(塩化カルシウムは水に溶ける際に発熱するので融雪剤として使用される)前者は高価なうえに庭への影響が心配、後者はメンドイ。奥さんに愚痴っても「あきらめなさいよ」しか言わない。
もーどーでもいいや。多分全部溶けるのは3月の中旬くらいだろう。
クリックしてもらえると励みになります!
クリスマスローズの古葉切りをした。今年成長した古い葉を根元から切ることで株元によく日が当たり、花芽が出やすくなる。
もっとも、うちのクリスマスローズ、二株中一株は新しい葉を出したが、一株は古い葉のまま停滞している。どうやらこのまますべて枯れ果てて「また来年会いましょう」ということになりそうだ。
そもそも、購入した時に何年生の苗だったのか謎である。クリスマスローズは通常花をつけるまで三年は掛かると言われているので、買ったときに1年生の苗だったりすると、最低でも2年間は花をつけずに葉だけを楽しむことになる。それは知っていたのだが、なにせ安苗なもんだから値札以外付いていなかった。株の大きさからして2年生だとは思うのだが。まあ気長に待つことにしよう。
ところで、正月に帰省した折に実家の母に花の咲いているクリスマスローズをプレゼントして庭に植えてやったのだが、「クリスマスローズだよ」と言っても「?」という感じだった。知らないらしい。だったらシクラメンにしておけばよかったと後悔した。実は満開のシクラメンかクリスマスローズかでさんざん悩んだのである。シクラメンは確かにゴージャスだが、ありふれている。一方、クリスマスローズは玄人っぽいというか、庭に咲いていると「ほほう、クリスマスローズですな」と言ってもらえそうな、通好みの花(勝手な想像)。しかし母にとってはただの色のない花のついた暗い緑色の草だったようだ。
しかしよく考えてみると確かにクリスマスローズなんて「ただの色のない花のついた暗い緑色の草」である。咲くまで時間かかるし、お高くとまってやがる。シクラメンの方がよほど「花」らしい。それに、クリスマスローズが出回り始めたのはたかだか00年あたりからで、90年代には一部のガーデナーしかその存在を知らなかった。その証拠に、98年頃BSで放送された「ヨーロッパガーデニング紀行」のビデオを見ていたら、ホストの著名人がイギリスでクリスマスローズを見て、「面白い花ですね、何でしょうかこれは」と言っていた。特に園芸に熱心でもないうちの母が知らなかったのも無理はない。
それがたった数年で爆発的に流行し、今ではどこのホームセンターにも置いてある「マストアイテム」となった。恐らく90年代後半の「イングリッシュ・ガーデンブーム」の影響で出回るようになったのだろう。派手なシクラメンとは対照的な落ち着いた気品があること、高級感があることなどがヒットの要因か。
思えば江戸時代にはそれまで誰も見向きもしなかった椿が空前の大流行をしたし、楓や紅葉、牡丹のブームもあったという。現代ではバラが人気ナンバーワンの花だが、それも最近では陰りが見え始め、女性にバラを贈ったりするのも何となく古くさく感じられるようになってきた。(キザ男とか言われそうだし)
さて、この先どんな花が持ち込まれ、持て囃されるのだろうか。熱しやすく冷めやすい日本人のために、今日もどこかでフラワーハンターたちが奔走していることだろう。
クリックしてもらえると励みになります!

土曜日、インターホンの音で目を覚ました。通販で買った品が届いたらしい。寝ぐせ頭のまま受け取りを済ませて梱包を解くと、でかでかとBLACK&DECKER社のロゴ。アメリカらしいマッチョなデザインです。
これは木工に使う折りたたみ式の作業台。BLACK&DECKERにしたのは、クチコミで評価が高かったのと、僕が初めて買った電動工具(ドリルドライバー)も同社だったため、親しみがあったから。(もっとも、作業台以外のブラデカの評価は低いのだが・・・)
分かりやすいとは言えない説明書を頼りにさっそく組み立てる。夫婦で協力して40分ほどで組み立て完了。クチコミで、ハンドルレバーを取り付ける際に「小さな鐘を打ち鳴らしているような金属音がします」とあったが、それは本当だった。楔のようなものをハンマーで叩きこむ個所があり、そのときにハンマーが本体に当たってガキーンガキーンとけたたましい音が鳴る。夜中にやったら100%苦情が来るだろう。しかもそれが二か所ある。それ以外は問題ない。さすが総重量14キロとあって足元もガッシリしており、ぐらつかない。

あと、(これが最大の理由かもしれないが)うちの奥さんが工具萌え(?)だというのもある。なぜか知らんがうちの奥さんは大工用具や金物が恐ろしく好きなのだ。トリマーの販促映像に見惚れたり、アーク溶接に憧れたり、とにかく工具萌え。だから電動工具への移行は自然の成り行きと言えばそう。


まず奥さんが丸ノコ初挑戦。スイッチを入れるとギュイイイン!といかにも残忍な音が響く。僕も初めてなので音だけでかなりビビる。途中で息継ぎしながらどうにか切り終えた。
が、奥さん、憧れていた割に使用後は魂が抜けたような状態で、「私、ノコギリでいいや」なんて弱音を吐く始末。おいおい・・・。「じゃあ俺が」と、交代して僕もやってみた。最初の一回目こそへっぴり腰だったが、二度、三度と試し切りするうちに恐怖心は減って行き、反比例して楽しさが増してきた。切る速度も速くなる。
ノコギリで切ると車のワイパーのようにビビる、切断面がどうしてもささくれ立ってしまう、というのがベニアの欠点なのだが、丸ノコだとスパッと切れて、感動した。何枚でも切れそう。RPGで新しい武器を見つけて最初のモンスターを瞬殺したときの気分に非常に近い。
早くコツをつかんで、もっともっと色々な作品を作っていこうと思う。
クリックしてもらえると励みになります!

IKEAでアロマキャンドルを買った。普段ならスルーするところだが、その日はなぜか手にとってしまった。きっと疲れてるんだろう・・・。
早速家のお風呂に置いて火をともすと、
暗っ・・!
ロウソクって意外と暗いんだな。風呂場の電球が明るすぎるのか、それともそういうケチくさいロウソクなのか。いつも湯船につかりながら本を読むのだが、これでは読めそうにない。ヒゲ剃るのも手探り。また、思ったほどニオイもなく、深呼吸するとほのかに香る程度。
でもそういうもんだと思って湯船に浸かってボーっと火を見上げていると、なんだかどこかの露天風呂か隠し湯に浸かっている気分になってきた。そうこうしているうちに、窓際に置いているのは芸がないからロウソクを可愛く並べられる小さな飾り棚を作ろうとか、風呂にも観葉植物(ポトスとか)を置いてはどうかとか、色々アイデアが湧いてきて、風呂から上がった時にはすっかりテンション↑。癒されるどころか興奮しているのでありました。
ひとつアイテムが増えるとそれをよりクールに見せるためのアイテムを用意したくなる。家づくりはエンドレスだ~。
クリックしてもらえると励みになります!

おととい、心のどこかで雪を待っている関東人を見るのが好き、というようなことを書いたが、今回の雪に限ってはさすがにそんな感慨を持つゆとりはない。
積雪も多かったが、それ以上に路面凍結が鬼。
朝、車に積もった雪をお湯で溶かして落とし、走り出して五分もしないうちに追突事故現場に遭遇。それから緩い坂道の途中で立ち往生している車、コインパーキングから出られずにタイヤをキュルキュル空転させている車も見た。目をぱちくりさせながら前のめりでハンドルにしがみつき、ジグザグにこちらに突進してくるオバチャンドライバーを間一髪でかわしたりもした。どこに行くか知らんが「お前は家にいろ!」と言いたかった。歩道で尻もちをつく人など何人見たか知れない。
うちの車はスタッドレスにしていたのでまだマシだったが、それでも一度横断歩道の真ん中で動かなくなった。こういう時は本当に焦る。頭真っ白になる。でも「焦るな!安物だけど曲がりなりにもスノータイヤなんだ、ゆっくり発進すれば動く!」と自分に言い聞かせてどうにか切り抜けた。ノーマルタイヤだったらアウトだったと思う。
しばらく開けていない冷凍庫みたいな庭。
せっかく発芽した球根たちも再び雪の中。右は育苗中のローマンカモミール(笑)。
この雪がまたなかなか溶けないんだ、日当たり悪いから。や~れやれ。
