映画「フラワーショウ!」

園芸や庭が関係する映画といえば、まだ無名だった頃のクライブ・オーウェンが出ている『グリーンフィンガーズ』、市の公園管理課に勤める女性とフランス人(ジェラール・トバルデュー)とのギクシャク園芸生活を描いた『グリーンカード』、イギリスの階級社会の現実を「市民農園」をモチーフにシニカルに描いた『家族の庭』などなど、ないようで、結構あったりする。。。
直接園芸と関係はないが、M・ストリープの『恋するベーカリー』など、庭や緑が効果的に使われている映画まで含めたら、もっとたくさんある。最近では『借りぐらしのアリエッティ』や『言の葉の庭』など、アニメでも本格的に「庭」が描かれているから、実は「園芸」や「庭」は、いま地味にホットなカテゴリーになりつつあるのかもしれない。
その感をさらに深める、こんな映画が2日より公開中。





僕が宣伝してあげる理由はどこにもないのだけど、やはり「日本の家に庭を取り戻せ!」と主張する僕としては、少しでも若い人たちに園芸の楽しさ、庭の楽しさを知る機会を持って欲しいな、なんて思うわけよ。
クソ映画だったとしても。
(予告編観る限り大丈夫そうだけど)
アイルランドの著名なガーデンデザイナー、メアリー・レイノルズ(42)の実話に基づく、大どんでん返しのガーデニング・サクセス・ラブ・ストーリーだそうだから、ガーデナーならずも女子全般が楽しめそう。

さて、今日のうちの庭。
うちも2年半前はリアルに「雑草だけの庭」だったが、大ドンデン返し(?)で花園にした。

ナチュラルガーデン、狭小の庭、日陰の庭、コンテナガーデン、ベランダガーデン、カントリースタイル、モダン庭・・・・どんなスタイルの庭であろうと、そこには色んな希望が詰まっていて、他人には分からない、伝えようにも伝えられないような苦労があったりする。

もちろん喜びも。
庭とは、小さな夢を、少し先の未来に実現させる場所でもある。
そのささやかな試み、挑戦を、楽しみながらする場所だ。
この映画の主人公のように前向きに、夢を咲かせたいものだ。
観てないけどね!一秒も!

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2016.07.05 | | トラックバック(0) | 映画の感想

映画の話

先日、十数年ぶりに映画館で映画を観た。

近所のモールの映画館。

最後に映画館で映画を観たたのは高校3年の頃、ティム・ロスが海の上でピアノを弾く作品だった。内容は薄すぎて全く記憶にないが、しょっぱい思い出ほど忘れないもので、主演俳優とタイトルだけはしっかり覚えている。
ちなみに最初に劇場で観た映画は「となりのトトロ」だった。母に連れられて街の市民ホールみたいなところで観た。あのテーマ曲を聴くと、初夏のある晴れた日に母と並んで公園の幅広の階段を上ってゆく子供の後姿が目に浮かぶ。
中学生になって本格的に映画に目覚めた。
「テレビタロー」(番組表)を買って目ぼしいテレビ映画を全部チェック、録画し、同時にレンタル店で少ない小遣いをはたいて新旧のハリウッド映画を片っ端からレンタルして観るという、映画浸けの日々。
困ったことにほぼ時を同じくして洋楽に目覚めた。
これは当然の帰結だ。なぜなら僕が好んで観ていたのが80年代~90年代前半のハリウッド映画だったからだ。映像と音楽の関係をもっとも大切にしていた時代。その効果を最大限に活かす方法を模索しながら完成させた時代。
そんな時代の映画ばかり観ていたら誰だってシンディ・ローパーやVANHALENやプリンスに興味を持つ。だから僕の音楽の「原点」は映画なのである。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」であり「ストリート・オブ・ファイアー」であり「グーニーズ」であり「プリティウーマン」であり「ブルースブラザーズ」であり・・・。
どういう14歳だよ?と自分でも思う。
しかしその頃(90年代後半)、それらの映画をリアルタイムで観た世代(今40代半ばくらい)の大人たちは、自分たちの過去を亡きものにしようとしていた。ボーイ・ジョージやジョン・ボン・ジョヴィやマイケル・J・フォックスに胸をトキメカセていた自分を恥じ、洋楽を捨て、「80年代は黒歴史」とうそぶいていたのである。
でも僕は80年代の映画や音楽が大好きだった。
サイレントから外国の小難しい芸術映画まで観るようになっても、僕の中で80年代ムービーの評価が揺るいだことはない。トリュフォーやゴダールやポランスキーやアンジェイ・ワイダと同じ引き出しに「摩天楼はバラ色に」が入っている。デヴィッド・ボウイやREMやレッチリと同じフォルダにナイトレンジャーやボンジョヴィが入っている。
それが僕である。
会津藩の格言に「ならぬものはならぬものです」というのがある。高潔なルールを守るのに理屈は不要だコンチクショウ、という程度の意味である。
それと同じで、好きなものは好きなもの、である。
自分の好きなものを恥じる必要なんてどこにもない。

あ・・・、
肝心の「スターウォーズ」の新作は面白かった。
中学3年の修学旅行(京都)で、おみやげ用に持ってきたお金の大半を新京極のフィギュアショップで使い切った「スターウォーズ・オタク」の1人として言いたいことは山ほどあるが、ドン引きされるだけだからやめておこうっと。

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2016.01.20 | | 映画の感想

園芸映画劇場「グリーンカード」(91年・米)

ニューヨークに住むブロンティ(アンディ・マクドウェル)は市役所の公園課に勤める園芸愛好家。

市の仕事の傍ら、ボランティア団体「グリーン・ゲリラ」の一員としてスラム街の緑化や庭園作りにいそしむ日々。

ガーデニングを通して子供たちに夢を、心の豊かさを教える。


そんな彼女の目下の夢は、憧れの「温室付きのアパート」を手に入れること。しかし貸主側の条件は「夫婦で入居すること」だった。
独身でウーマンリブで結婚願望の薄いブロンティは偽装結婚によってこの温室&屋上ガーデン付きのアパルトマンを手に入れようとする。
で、弁護士が「結婚相手」として連れてきたのがレストランのウェイターをしているフランス人のジョージ。(ジェラール・ドパルデュー)。偽装結婚とは言え上品で知的な男が理想のブロンティにしたら屈辱的な、ぷー太郎風の低学歴の外国人。
それでも一瞬だけ我慢すればいいと覚悟を決めて、ブロンティは温室付きアパート、ジョージはグリーンカード(外国人永住権)の為に一時的に「夫婦」となる。

その結果、めでたく温室付きアパートをゲット。


やっと手に入れた憧れの部屋。大都会に住みながら自宅で思う存分ガーデニングが出来るシアワセにブロンティの胸は高鳴る。
が、ここからブロンティの日常は狂い始める。
移民管理局が本当に夫婦で生活しているか面接に行くと言い出し、慌ててジョージを探し出し、管理局を欺くための共同生活を開始 ―・・。
ベジタリアンで健康志向で神経質な女が作り上げた「わたしの理想の完璧な部屋」にフランス野郎が転がり込んでくるとどうなるか。。

①物を壊す。

②罪悪感から勝手な行動に走る

ブロンティが大事に育てている苗を「雑草」と断定して撤去。

③説教される


④開き直る

とまあ、こういう映画ですわ。
このジェラール・ドパルデュー、自分を見ているような気がしないでもないが、そういう意味では男がよく描けていると言えば言えるか。
ただ、恋愛映画としての完成度・満足度は微妙。園芸好きなら見て損はないが、ハッピーな「ラブコメ」を期待して観ると不満が残る。とりあえずDVDのジャケット↓から想像する愉快さは希薄。
設定はいいのだが、アンディ・マクドウェル演じるブロンティーのキャラ設定が硬すぎる。ほぼ全てのシーンでイライラ・ピリピリしており、見ていて疲れる。恋によって少しずつほぐれていくのかと思いきや最後までどこか打ち解けない。笑顔が少ない。
あと「グリーンカード取得のための偽装結婚」という社会的なテーマを背景にしているせいか、ところどころにクライマルなムードを醸し出しており、それがこの映画を中途半端なラブコメに落としてしまっている。映像も暗め。
開き直ってもっとコミカルに、もっとポップにやっても良かった。
78点くらい。

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2015.01.28 | | 映画の感想

こういう時代のレンタルDVD

映画をビデオ屋で借りなくなって久しい。『ビッグバン・セオリー』というアメドラ観たさにHULUに加入、その後奥さんが「楽天レンタル」というサービスを発見してからさらにビデオ店から足が遠くなった。
「楽天レンタル」は10泊11日で一本あたり50円(旧作)。送料がレンタル枚数1~2枚だと320円、3~5枚で520円かかるので、旧作を5枚借りた場合は総額770円くらいかかる。目玉が飛び出るほど安くはないし、タイトルも豊富とはいえないが、家に居ながら映画が借りられるのは正直楽だ。
ネットで申し込むと2日後くらいにポストにこういうのが届く。

最初見たときは「マジか」とドン引きしたが、慣れると「まあ、いいか・・・」みたいな。「TUTAYAディスカス」はもうちょっとマシな梱包だった気がする。返却ももちろんこの薄っぺらい袋に入れてポストに投函する。

映画を愛する人なら誰でもレンタルビデオ店の楽しさを知っている。本が好きな人は時間を忘れて図書館や古本屋に入り浸ることが出来るだろう。
ビデオも本も似たようなもので、背表紙を見ているだけで飽きない。僕と奥さんはレンタルビデオ店に行くと2時間は帰ってこない。何を借りるか吟味するのにかなりの時間を費やす。ストーリー、出演俳優、上映時間、監督、製作年、音楽家、原作の有無・・・裏ジャケに記載されたデータを頭の中で分析して「当たり」か「ハズレ」かを判断する。
その時間が楽しい。
僕が中学生くらいの頃はまだDVDがそれほど出回っておらず個人のビデオ店やローカルチェーンのビデオ屋が健在だった。放課後は毎日のように地元のビデオ店に入り浸ってはむさぼるように映画を借りた。同時に、その当時はまだ「金曜ロードショー」「ゴールデン洋画劇場」「日曜洋画劇場」「木曜洋画劇場」などテレビ映画も豊富だったから、気になる映画は片っ端から録画して溜め込んだ。
今思うと、あの状況で勉強するのは不可能だった。未来をフイにしてでも僕は映画が観たかった。「日曜洋画劇場」のナビゲーターだった映画解説者の故・淀川長治氏は「自分は映画からすべてを学んだ」と言った。「どんな映画にも必ずひとつは学ぶべき点がある」と。だから勉強なんかしなくたって映画を観ていれば大体のことは分かるようになると。なぜなら映画には森羅万象、この世のすべてが詰め込まれているからだと。
それを聞いてなおさら勉強しなくなった。
キー局への当てこすりとしてB級映画ばかり放送していたテレ東の「木曜洋画劇場」のナビゲーターは木村奈保子というオバサンだった。
ある夜「超能力学園 Z」という映画を放送した。80年代のSF学園コメディで、なぜか特殊効果をあのジョージ・ルーカスの「I・L・M」が担当しているという。ふたを開けたら念力で女子生徒のオッパイやパンティを拝むだけの映画だった。「I・L・M」の技術は何も宇宙船を飛ばすためだけにあるんじゃない、という例を示した最初の映画として僕の脳みそに刻まれた。
その数週間後、同局は「巨大イカの大逆襲」という映画を放送した。巨大イカが現れ、巨大イカが人間を襲い、巨大イカが暴れまくる、とにかく巨大なイカの映画だ。
本編終了後、ナビゲーター木村奈保子は毎週口にする決め台詞を吐いた。
「あなたの心には、何が残りましたか」
その晩だけは気のせいか、彼女の口元に嘲りの色が浮かんでいるように見えた。
映画だけ観てても賢くはなれないかもしれない―・・・。
僕は塾に通いだした。

それから3年もしないうちに地元のビデオ店はつぶれ、VHSは「過去の遺物」としてDVDにその地位を奪われた。万人受けするであろう最大公約数的なメジャータイトルが優先的にDVD化され、ビデオでしか残っていない大量の名作・秘蔵作品が廃棄された。個人店・ローカルチェーンは激減し、気付けばTSUTAYAとGEOが市場を独占していた。
ツヤタでもゲオでも、行けばそれなりに楽しい。
しかし所詮、チェーン店だ。うちの近所のツヤタは南米映画が豊富だけど、隣町のツタヤはポーランド映画がたくさんある、なんてことはありえない。大体同じタイトルが大体同じ数だけ並んでいる。
個人店が生きていた頃はそうじゃなかった。アッバス・キアロスタミならあそこ、小津のサイレント時代ならあの店にあった、大学の隣のあの店ならアメリカン・ニューシネマとヌーベルバーグが結構あるよ・・・。
そんな時代は終わった。
最初はネットで借りることに少しだけ抵抗があった。なんとなく怠惰な感じがしたし、即物的すぎて「ありがたみ」が感じられないからだ。お手軽に借りたものはその程度の気分でしか鑑賞しないと思っていた。しかしもう映画に関して言えば、実店舗ではかつてのような知的興奮は見込めない。ならば、ネットで借りようとどこで借りようと同じだ。
そのDVDの時代ももう終わろうとしている。ディスクも必要ない、HULUのような動画サイトで映画を観る時代になっている。
そんな時代に山田太一の「ふぞろいの林檎たち」を借りまくってマラソン上映するうちのお盆・・・。
時代に逆らわずに生きて行けたらどんなに楽だろう。

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2014.08.11 | | 映画の感想

さいたまの図書館と僕と小津と金日成

今日が仕事納めだった。仕事納めにふさわしい、慌ただしい一日だった。今年は春に事務所を開業したので、仕事をしながら事務所の内装や庭づくりに追われ、後半はネットショップを開業したり、夫婦双方の父親が入院してテンヤワンヤになったり、個人的には激動の一年だった。苦労もあったが、基本的には楽しい一年だったと思う。民主党も壊滅したし☆(*^_^*)
話は変わるが、昨夜、お客さんとのミーティングまでに時間があったので近くの図書館にぶらりと入って、映画を借りてきた。
さいたま市の図書館はどこも映像資料が充実している。「ゲオ」とかでいまだに準新作コーナーにある映画が図書館に普通に置いてあったりする。(まあ、下らない映画の場合が大半だが)
CDの蔵書もレンタルビデオ店並に豊富で、エルビス、ビートルズからピストルズ、ニルヴァーナ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンまで豊富な品ぞろえ。そんな図書館が市内にゴロゴロある。もちろん無料。しかも「一人5枚まで」とかケチくさいことも言わない。20枚くらいドサっとカウンターに置くと少し緊張感が漂うくらい。僕のロックの知識の半分はさいたま市内に点在する図書館によって培われたと言っても過言ではない。
といっても十年近く通い続けたので大方借り尽くしてしまった感があるのだが、それでも小津のまだ観ていない映画を発見。「淑女は何を忘れたか」である。

小津の映画を見るのは久しぶりである。思えば図書館で「生まれてはみたけれど」を借りたのがきっかけで小津のファンになったのだった。
他にはグレタ・ガルボの「スザン・レノックス」、「インタビュー・ウィズ・バンパイア」、「仮面の男」・・・以上が奥さんのチョイス。グレタ・ガルボは夫婦ともにファンである。
僕が選んだのは80年代末の北朝鮮のリアルな現実に迫ったドキュメンタリー、「金日成のパレード」。「延々とマスゲームを映しているだけのライブ映像だったらどうしよう。。。」と不安に思いつつも好奇心の方が先に立って借りてみた。
我ながらまったく統一感のないラインナップ。闇鍋的だ。でもこれが僕なのだ。いや、僕たちなのだ。。。
金日成のパレードを一緒に見てくれる奥さんなんてそういるもんじゃない。

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2012.12.28 | | 映画の感想

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プロフィール

yuhei

Author:yuhei
築30年の借家でホームオフィスをしながら理想の庭づくり、理想のインテリアを探求する日々の記録。
「一般教養としてのロック史」管理人。興味のある方は覗いてみてください。ネットショップも地味に
コメ欄クローズ中ですので、現在お声はメールでお願いしております。
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